鈕・釦(読み)ボタン

精選版 日本国語大辞典 「鈕・釦」の意味・読み・例文・類語

ボタン【鈕・釦】

〘名〙
[一] (botão) 衣類などの合わせ目を留めるのに用いるもの。重なる部分の一方につけ、他方にあけた穴や紐の輪などにかける。単に、装飾とするものもある。金属、貝殻、ガラス、合成樹脂などで作る。
俳諧・御傘(1651)一「牡丹(ホタン)〈略〉衣裳・踏皮(たび)などの緒ににほたんという物あり。是は花のすがたを似せたる物也。絵に有花に准じて植物にはならねども、季をもつべき歟」
[二] (button) 指で押して呼鈴(よびりん)やベルを鳴らしたり、機械類を作動させたりする小さな突起物。
郵便報知新聞‐明治一八年(1885)二月二四日「大統領親ら手を扣鈕(ボタン)に触れらるるや、千百里外なるニュオルレンスの博覧会に備へたる電信機直ちに震動して」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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