日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 鈴木信太郎(フランス文学者)すずきしんたろう(1895―1970) フランス文学者。東京生まれ。東京帝国大学仏文科卒業。1921年(大正10)以来母校で教鞭(きょうべん)をとる。とくにマラルメを中心としてボードレールからバレリーに至る象徴詩とビヨンを中心とする中世文学の研究に先鞭をつけ、優れた業績をあげ、辰野隆(たつのゆたか)とともに日本のフランス文学研究の開拓者として、三好達治(みよしたつじ)、小林秀雄(ひでお)、中村光夫(みつお)、中村真一郎(しんいちろう)、福永武彦(たけひこ)などの逸材を生んだ。[二宮 敬]『『鈴木信太郎全集』全六巻(1972~73・大修館書店)』 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例