鋤崎古墳(読み)すきざきこふん

  • すきさきこふん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

福岡県福岡市西区今宿字鋤崎 (すきざき) の丘陵尾根上に位置する5世紀初頭ころ築造の前方後円墳。 1981~83年に福岡市教育委員会が調査した。墳丘は全長 62mの3段築成,各斜面に葺石 (ふきいし) を有し円筒埴輪列を巡らす。墳頂部には家・盾・靭形等の形象埴輪を配置し,墳丘各所に埴輪棺・小石等の培葬墓や土師器の供献が見られる。主体部は後円部の玄武岩割石積の竪穴系横口式石室で,内部に箱式石棺・埴質棺・木棺痕跡の計3つの棺が検出され,銅鏡6面,長方板皮綴短甲,鉄製武器,農工具,玉類,銅釧 (どうくしろ) ,くし等が出土した。古式横穴式石室が未盗掘で検出され,横穴式石室の出現と変遷を考える上での第一級資料である。百済の墓制の影響下に成立したものと推定されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

福岡市西区今宿(いまじゆく)青木にある5世紀初頭の前方後円墳。今津湾にのぞむ今宿平野の南方丘陵上に点在する12基の前方後円墳群のうち,もっとも東端に位置する。地形を利用してをめぐらさずに作った南面する墳丘は,全長62m,後円部径38m,前方部幅22mあって,葺石および円筒埴輪を残す。1982年,83年に福岡市教育委員会が発掘して,後円部にある横穴式石室から副葬品を検出した。石室は玄武岩の割石を平積みにした古式のもので,長さ3.4m,幅2.7mの玄室に,長さ0.7m,幅0.5mの短い羨道を付設している。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

アルコール依存症

飲酒によって一時的に、不安や緊張感、気分の落ち込みなどが緩和されるが、次第に飲まずにはいられない精神状態になり、同じような酔いを得るための飲酒量が増大していく(耐性)。身に付いてしまった大量頻繁な飲酒...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android