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鋳掛(け)屋 イカケヤ

デジタル大辞泉の解説

いかけ‐や【鋳掛(け)屋】

鋳掛けを職業にする人。鋳掛け師。

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百科事典マイペディアの解説

鋳掛屋【いかけや】

なべ,釜など鉄・銅器の破損した所を同質の金属,またははんだで修理して歩く渡り職人。17世紀以降,鋳物師(いもじ)から分かれて専門化した職人である。

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世界大百科事典 第2版の解説

いかけや【鋳掛屋】

鋳掛けは鋳物技術の一手法で,なべ,釜など銅・鉄製器物の破損を同質の金属,またははんだの一種である白鑞(しろめ)を溶かして継ぎ掛けることであり,その職人を掛屋または鋳掛師といった。基本的には鋳物師(いもじ)から分化した専門職人である。その専業化は,白鑞の利用がひろまってきた17世紀になってからのことである。鋳掛師は居職であるが,鋳掛屋は出職である。二つの箱に道具をいれて7尺5寸の長いてんびん棒をかついで町中を歩いた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鋳掛屋
いかけや

鋳掛は鋳物技術の一手法で、銅や鉄の容器の破損を同質の金属または白鑞(しろめ)(錫(すず)と鉛の合金、はんだ)を溶かして継ぎ掛けることであり、その職人を鋳掛屋または鋳掛師という。鋳物師(いもじ)から分化した専門職人。専業化は、白鑞の利用が広まり、また庶民の節約の意識と生活の知恵が高まってきた17世紀の江戸期になってからであり、鋳掛師よりも遅れてであろう。鋳掛師が居職であるのに対して鋳掛屋は出職である。二つの箱に道具を入れて7尺5寸(約2.3メートル)の長い天秤棒(てんびんぼう)で担いで町中を歩いた。軒下が7尺5寸なくては火を使うことは禁じられていたので、その高さを測るためであった。火吹き竹で送風したが、多くは小さいふいごを持っていた。[遠藤元男]

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