(読み)チュウ

デジタル大辞泉 「鋳」の意味・読み・例文・類語

ちゅう【鋳〔鑄〕】[漢字項目]

常用漢字] [音]チュウ(チウ)(慣) シュ(漢) [訓]いる
〈チュウ〉金属をいる。「鋳造鋳鉄改鋳新鋳
〈い〉「鋳型鋳物鋳掛屋

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精選版 日本国語大辞典 「鋳」の意味・読み・例文・類語

いる【鋳】

  1. 〘 他動詞 ア行上一(ヤ上一) 〙
  2. 溶かした金属を鋳型に注ぎ入れて器物を製造する。鋳造する。
    1. [初出の実例]「銭を鋳(イル)盗人、取り用ゐむとして便无(な)く〈国会図書館本訓釈 鋳 伊ル〉」(出典日本霊異記(810‐824)中)
  3. 刀剣などを)鍛える。
    1. [初出の実例]「神祇官〈略〉第十代崇神天皇漸畏神威、鋳改鏡剣」(出典:職原鈔(1340)上)

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普及版 字通 「鋳」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 15画

(旧字)鑄
人名用漢字 22画

[字音] チュウ(チウ)
[字訓] いる・いこむ

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 形声
正字は鑄に作り、壽(寿)(じゆ)声。壽に疇・躊(ちゆう)の声がある。〔説文〕十四上に「金を銷(と)かすなり」とあり、鋳(と)かして鋳作することをいう。金文の字はもと象形的に鎔鋳の状を示す字であったが、のち壽声を加える形声の字となった。

[訓義]
1. いる、いこむ。
2. さび。
3. 祝と通じ、いのる。

[古辞書の訓]
名義抄〕鑄 イモノ・イル・ワカス・ネヤス・ユミカナ・カナシト 〔立〕鑄 イモノ・ワカイテイル・チリハム・イル

[語系]
鑄tjiu、濤du、・疇diuは声近く、みな波だち、うねるようなさまをいう語である。

[熟語]
鋳貨・鋳官鋳金・鋳工・鋳作・鋳錯・鋳爍鋳人・鋳銭・鋳鍛・鋳鉄・鋳兵・鋳幣・鋳冶・鋳様・鋳鎔
[下接語]
改鋳・官鋳・金鋳・鼓鋳・更鋳・私鋳・新鋳・泉鋳・盗鋳・陶鋳・銅鋳・冶鋳・鎔鋳

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