鎌倉[市](読み)かまくら

百科事典マイペディア 「鎌倉[市]」の意味・わかりやすい解説

鎌倉[市]【かまくら】

神奈川県東部,相模湾に面する市。1939年市制。中心市街は鎌倉幕府が置かれた地で,三方丘陵に囲まれた埋積低地にあるため各所に丘陵を切り開いた切通しと呼ばれる道が通じる。社寺史跡が多く,湘南(しょうなん)地方の代表的な観光地でもあり,国際的文化・観光都市として知られる。高級住宅・別荘地も多く,大船は東海道線,横須賀線の分岐点で,江の島への湘南モノレールも1971年に通じ,沿線の宅地化が進んで,京浜への通勤者も増加している。また大船は工業地区で,一般機械,電気機器工業が盛ん。幕府跡,鎌倉五山をはじめとする寺院や,鶴岡八幡宮鎌倉大仏長谷寺若宮大路などの史跡,稲村ヶ崎,七里ヶ浜,由比ヶ浜などの景勝地・海水浴場のほか,神奈川県立近代美術館,鎌倉国宝館がある。市域のほぼ海岸沿いに江の島電鉄(江の電)が通じる。鎌倉彫を特産する。39.67km2。17万4314人(2010)。
→関連項目篝屋相模国陳和卿

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