普及版 字通 「鑼」の読み・字形・画数・意味
鑼
27画
[字訓] どら
[字形] 形声
声符は羅(ら)。〔雲麓漫鈔、九〕に「今人、洗を呼んで砂鑼と爲す。~軍中、鑼を以て洗と爲す。正に秦・






[訓義]
1. どら。
2. なべ。
[古辞書の訓]
〔

[熟語]
鑼鍋▶・鑼鼓▶
[下接語]
金鑼・沙鑼・銅鑼・抱鑼・鳴鑼
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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中国,朝鮮の体鳴楽器。厚手に作られたものを鉦といい,盤が薄くて響きの長いものを鑼という。中国では金,金鑼ともよぶ。その形態,大小,音色,音高,奏法の違いにより,大鑼,小鑼,掌鑼に大別される。
大鑼は,面積が大きく,打った後に音高が下がる効果が得られるのが特徴で,民間器楽合奏や戯曲音楽,民俗舞踊の伴奏に用いられ,次の各種がある。(1)八音大鑼 十番鑼鼓に用いる。(2)京鑼 京劇伴奏用の大鑼。(3)乳鑼(包鑼ともいう) 鑼面の中央にこぶ状の隆起がある大鑼。(4)山鑼 形が非常に大きく,民間の焼香など宗教儀式の開始を合図する大鑼。
小鑼は,大鑼に比べ形も小さく,打った後に音高が上がる効果を得る。鏜鑼ともいう。京劇用のものを京小鑼,十番鑼鼓の小鑼を馬鑼,また地方により喜鑼,内鑼などの呼称も行われている。小鑼は京劇では大鑼と組み合わせて用いられ,双方の音高の差は5度が最も適当とされている。掌鑼は鑼の類の中で最小のもので,春鑼,湯鑼の各種がある。
朝鮮には李朝太祖(在位1392-98)のときに宮中宴礼および舞楽,軍楽に用いたといわれる。その他中国では仏教,道教,ラマ教の寺院でも用いられ,日本にも伝わり,仏寺において銅鑼(どら)の名で用いられ,また歌舞伎の下座(げざ)音楽にも使用される。
執筆者:増山 賢治
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…皿形の薄手の金属盤を桴(ばち)で打奏するもので,厚手の鉦と区別される。中国では鑼といい,直径20~40cmくらいまで大小あり,縁につけた2孔に紐を通して片手につるし,片手に持った木柄で打つ。古くは西域楽や軍楽に用いられたが,のちに戯劇の合奏に用いられるようになった。…
※「鑼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」