長万部町(読み)オシャマンベチョウ

デジタル大辞泉 「長万部町」の意味・読み・例文・類語

おしゃまんべ‐ちょう〔‐チヤウ〕【長万部町】

長万部

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日本歴史地名大系 「長万部町」の解説

長万部町
おしやまんべちよう

面積:三一〇・七五平方キロ

昭和一八年(一九四三)二月山越やまこし長万部村が町制を施行して成立。渡島支庁管内の北端に位置する。東は内浦湾に面し、一部は胆振支庁虻田あぶた豊浦とようら町に接する。北は後志支庁寿都すつつ黒松内くろまつない町・島牧しままき島牧町と接し、西は檜山支庁瀬棚せたな今金いまかね町、南は山越郡八雲やくも町と接する。北西部は山地で、写万部しやまんべ(四九八・八メートル)長万部岳(九七二・四メートル)二股ふたまた(五六八・七メートル)坊主ぼうず(五四四メートル)・ルコツ岳(五三一・九メートル)などの山岳がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「長万部町」の意味・わかりやすい解説

長万部〔町〕
おしゃまんべ

北海道南西部,内浦湾 (噴火湾) に面する町。 1943年町制。地名はアイヌ語のオシャマンペ (川尻が横になっているところの意) に由来。 1872年函館支庁の長万部出張所を設置。農業は畑作が主体で,畜産も普及。静狩漁港を中心に沿岸漁業が行われ,ホタテワカメケガニ水揚げがある。 1993年には国縫 (くんぬい) に日本初のワイングラス形の島式漁港が完成。港口に砂がたまらず海岸線もそこなわない漁港として注目されている。木材・木製品製造業や食品産業の諸工場も立地。ラジウム温泉で知られる二股温泉の石灰華ドームはアメリカのイエローストーン国立公園の間欠泉とともに世界的に珍しい現象。 1955年に天然ガス試掘の際湧出した弱食塩泉の長万部温泉がある。東蝦夷地南部藩陣屋跡は史跡に指定。国道5号線,37号線,230号線が通り,JR函館本線と室蘭本線が分岐する交通の要衝。面積 310.76km2人口 5109(2020)。

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