(読み)ゲキ

デジタル大辞泉 「闃」の意味・読み・例文・類語

げき【×闃】

[ト・タル][文][形動タリ]静まりかえったさま。ひっそりとして人けのないさま。
あたりは―として物音絶えたり」〈鴎外訳・即興詩人
[類語]静かひそやかしめやか静寂静粛静閑閑静閑散閑寂清閑しじま森閑深深しんしん森森しんしん沈沈ちんちんせき・じゃく寂然せきぜん・じゃくねん寂寂せきせき・じゃくじゃく闃然げきぜん粛然

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精選版 日本国語大辞典 「闃」の意味・読み・例文・類語

げき【闃】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 ひっそりとして静かなさま。
    1. [初出の実例]「更闌(た)け夜静かなり、長門闃而(げきとして)開けず、月冷(すさま)じく風秋なり、団扇杳(えう)として共に絶えぬ〈張文成〉」(出典和漢朗詠集(1018頃)下)
    2. 「闃(ゲキ)とした夜半の街々」(出典:病院の窓(1908)〈石川啄木〉)
    3. [その他の文献]〔易経‐豊卦〕

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