闃然(読み)ゲキゼン

デジタル大辞泉 「闃然」の意味・読み・例文・類語

げき‐ぜん【×闃然】

[ト・タル][文][形動タリ]ひっそりと静まりかえっているさま。
羅馬ローマまちにて―たる午時ちまたを行く人は」〈鴎外訳・即興詩人
[類語]静かひそやかしめやか静寂静粛静閑閑静閑散閑寂清閑しじま森閑深深しんしん森森しんしん沈沈ちんちんせき・じゃく寂然せきぜん・じゃくねん寂寂せきせき・じゃくじゃくげき粛然

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精選版 日本国語大辞典 「闃然」の意味・読み・例文・類語

げき‐ぜん【闃然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 ( 「けきぜん」とも ) ひっそりとしてさびしいさま。静かでさびしいさま。寂然。
    1. [初出の実例]「縁山窟无好筆、再三諮索、闃然无応」(出典性霊集‐四(835頃)劉庭芝集書上表)
    2. 「羅馬の市にて、闃然(ゲキゼン)たる午時の街を行く人は」(出典:即興詩人(1901)〈森鴎外訳〉曠野)
    3. [その他の文献]〔南史‐張緬伝〕

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