清閑(読み)セイカン

デジタル大辞泉 「清閑」の意味・読み・例文・類語

せい‐かん【清閑】

[名・形動]俗事にわずらわされず静かなこと。また、そのさま。手紙文で、相手を敬ってその閑暇な状態をいうときにも使う。
「その庭に至ればはなはだ―で」〈中島敦弟子
[類語]静かひそやかしめやか静寂静粛静閑閑静閑散閑寂しじま森閑深深しんしん森森しんしん沈沈ちんちんせき・じゃく寂然せきぜん・じゃくねん寂寂せきせき・じゃくじゃくげき闃然げきぜん粛然

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精選版 日本国語大辞典 「清閑」の意味・読み・例文・類語

せい‐かん【清閑】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 清らかで、もの静かなこと。俗事にわずらわされることが少なくて静かなこと。
    1. [初出の実例]「君王倦熱来茲地、茲地清閑人事稀」(出典文華秀麗集(818)上・嵯峨院納涼、探得帰字、応製〈巨勢識人〉)
    2. 「山形領に立石寺と云山寺あり。慈覚大師の開基にして、殊に清閑の地也」(出典:俳諧・奥の細道(1693‐94頃)立石寺)
    3. [その他の文献]〔漢書‐蔡義伝〕

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普及版 字通 「清閑」の読み・字形・画数・意味

【清閑】せいかん

すがすがしくもの静か。唐・白居易〔潯陽楼に題す〕詩 常に愛す、陶彭澤(潜) 思、何ぞ高玄なる 怪しむ、江州(応物) 詩、亦た閑なり

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