静閑(読み)セイカン

デジタル大辞泉 「静閑」の意味・読み・例文・類語

せい‐かん【静閑】

[名・形動]ひっそりともの静かなこと。また、そのさま。閑静。
「甚だ―なる田園なれば」〈竜渓経国美談
[類語]静かひそやかしめやか静寂静粛閑静閑散閑寂清閑しじま森閑深深しんしん森森しんしん沈沈ちんちんせき・じゃく寂然せきぜん・じゃくねん寂寂せきせき・じゃくじゃくげき闃然げきぜん粛然

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「静閑」の意味・読み・例文・類語

せい‐かん【静閑】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ものしずかなこと。また、そのさま。閑静。
    1. [初出の実例]「節候蕭条歳将闌、閨門静閑秋日寒」(出典文華秀麗集(818)中・晩秋述懐〈姫大伴氏〉)
    2. 「僕が性静閑(セイカン)を好めば寧ろ独居を以て楽となす」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉四三)
    3. [その他の文献]〔支遁‐述懐詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android