デジタル大辞泉 「阜」の意味・読み・例文・類語 ふ【阜】[漢字項目] [音]フ(漢)[学習漢字]4年1 小高いところ。おか。「丘阜きゅうふ」2 盛ん。豊か。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「阜」の意味・読み・例文・類語 つかさ【阜・司】 〘 名詞 〙 土地が小高くなった部分。小高い丘。[初出の実例]「倭(やまと)の この高市に 小高(こだか)る 市の 都加佐(ツカサ)」(出典:古事記(712)下・歌謡)「佐保河の岸の官(つかさ)の柴な刈りそね 在りつつも春し来らば立ち隠るがね」(出典:万葉集(8C後)四・五二九) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「阜」の読み・字形・画数・意味 阜常用漢字 8画 [字音] フ[字訓] おか・おおきい・さかん[説文解字] [甲骨文] [字形] 象形字はもとの形に作り、神の陟降(ちよくこう)する神梯の象。天に陟降することをいう。〔説文〕十四下に「大いなる陸(をか)なり。山の石無きなり」とし、土山の象形と解する。しかし山をこの形にしるすことはなく、卜文・金文の字形は神梯の象で、この部の字に神の陟降する聖地に関するものが多い。わが国では「高梯(たかはし)」「倉梯(くらはし)」とよぶものである。[訓義]1. たかはし、くらはし、神梯。2. おか。3. おおきい、さかん、たかい、あつい。4. のびる、そだつ、やすらか。[古辞書の訓]〔名義抄〕阜 ツカ・オホイナリ・アツシ・アツマル・カツカツ・サカリニ・サカリナリ・ユタカニ・サカユ 〔立〕阜 ユタカニ・ユタカナリ・アツシ・コエタリ・ナガシ・トメリ・サカリ・カツカツ・ウヅタカウス・アツマル・ツホシ[部首]〔説文〕に陵・陸・陰・陽・阪・限・除・陟・(降)・(隔)・隱(隠)・・際など九十一字、他に〔新附〕には二字、また(ふう)部に四字を属し、〔玉〕には阜部に百九十三字を属する。後起の字はおおむね形声の字であるが、卜文・金文の字は意象の明らかなものが多く、陽は神梯の前に玉をおき、玉光による魂振りの儀礼。限は呪眼によって聖域を守る意。隱は呪具の工によって、聖域に神が隠れ住む意。際は神梯の下に祭る意で天人の際を示す字である。(し)と形が似ているが、は肉(しんにく)の象形で、阜とは関係がない。[熟語]阜安▶・阜貨▶・阜熙▶・阜康▶・阜財▶・阜滋▶・阜▶・阜昌▶・阜成▶・阜盛▶・阜垤▶・阜繁▶・阜▶・阜陵▶・阜老▶[下接語]殷阜・丘阜・原阜・岡阜・香阜・高阜・康阜・財阜・山阜・昌阜・堆阜・長阜・重阜・繁阜・阜・陸阜・陵阜・林阜 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報