陰流(読み)カゲリュウ

デジタル大辞泉 「陰流」の意味・読み・例文・類語

かげ‐りゅう〔‐リウ〕【陰流】

愛洲陰流あいすかげりゅう

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百科事典マイペディア 「陰流」の意味・わかりやすい解説

陰流【かげりゅう】

剣術流派の一つ。愛洲(あいす)陰流,陰の流とも。室町末期,愛洲移香(いこう)が日向(ひゅうが)の鵜戸神宮岩屋参籠(さんろう)して創始したという。技を陽,心を陰とする。のち上泉秀綱に伝わって新陰流となり,さらに柳生宗厳柳生新陰流柳生流参照)など多くの分派を生じた。
→関連項目剣道

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改訂新版 世界大百科事典 「陰流」の意味・わかりやすい解説

陰流 (かげりゅう)

愛洲(あいす)陰流あるいは陰の流ともいい,室町後期愛洲移香により創始された剣術流派。流祖移香については不明な点も多いが,水軍に関係があったらしく,明の武術書《武備志》に陰流目録の一部が収められている。〈陰〉の意味については,陰は心であるとか,かくすであるとか諸説あるが,外に現れない心の状態といったところであろう。陰流は上泉秀綱により新陰流として体系を確立し,柳生石舟斎(宗矩の父)に伝わり柳生新陰流として大成された。
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デジタル大辞泉プラス 「陰流」の解説

陰流

剣術の流派のひとつ。室町時代中期に、志摩国出身の愛洲移香斎久忠(あいすいこうさいひさただ)が日向国に渡り、蜘蛛に化身した神から秘伝を授けられて創始したと伝わる。新陰流、柳生新陰流、直心影流などの流派の源流

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「陰流」の意味・わかりやすい解説

陰流
かげりゅう

愛洲陰流

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世界大百科事典(旧版)内の陰流の言及

【愛洲移香】より

…剣術流派愛洲陰(かげ)流(単に陰流とも)の祖。名は久忠,日向守また惟孝ともいう。…

※「陰流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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