陸戦隊（読み）リクセンタイ

デジタル大辞泉

りくせん‐たい【陸戦隊】

「海軍陸戦隊」の略。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

りくせん‐たい【陸戦隊】

1. 〘 名詞 〙 ＝かいぐんりくせんたい（海軍陸戦隊）
   1. [初出の実例]「千代田の陸戦隊分散して哨兵を張れるものと推し得し也」(出典：愛弟通信（1894‐95）〈国木田独歩〉波濤)

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改訂新版　世界大百科事典

陸戦隊 (りくせんたい)

旧日本海軍にあった戦闘部隊。1868年（明治1）から76年まであった常備の海兵隊が前身。その後，艦船の乗員から臨時に陸戦隊が選抜編制され，上陸して居留民の保護，警備や局地的戦闘にあたった。また陸上での戦闘・警備を主任務とする特別陸戦隊も組織された。これは各国の海兵隊にほぼ相当する。1900年には義和団の反帝国主義武力闘争に対し陸軍の到着まで居留民保護にあたり，日露戦争では旅順攻撃に参加，第1次・第2次の上海事変も戦端のきっかけとなったのは特別陸戦隊である。太平洋戦争ではインドネシアのメナドに落下傘降下するなど，各地で行動した。
執筆者：大塚 孝嗣

出典　株式会社平凡社「改訂新版　世界大百科事典」

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陸戦隊【りくせんたい】

海軍が陸上戦闘のため編制した部隊。米国の海兵隊は上陸作戦などのため，陸・海・空軍とは独立に編制。日本の海軍では，必要に応じ軍艦乗組員に陸上兵器をもたせて臨時に陸戦隊を編制した。上海特別陸戦隊や第２次大戦中の南方諸地域の作戦のように，本来陸戦を目的とした特別陸戦隊を編制したこともあった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

陸戦隊
りくせんたい

→海軍陸戦隊

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世界大百科事典（旧版）内の陸戦隊の言及

【海軍】より

…その後，海兵隊は固有の編成として陸上で教育訓練され，作戦時のみ艦船に乗り組んで水陸両用(上陸)作戦などに従事することになった。なお，陸戦隊は艦船固有の乗員で臨時に編成する上陸作戦，警備，救難などを任務とする部隊をいう。旧日本海軍では，固有の部隊として特別に編成され，海兵隊と同様の任務を行うものを特別陸戦隊と称した。…

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