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隅田八幡人物画像鏡 すだはちまんじんぶつがぞうきょう

百科事典マイペディアの解説

隅田八幡人物画像鏡【すだはちまんじんぶつがぞうきょう】

和歌山県橋本市の隅田八幡神社に古くから伝わる【ぼう】製(ぼうせい)鏡。中国の画像鏡を模倣したもので,周囲に48文字の銘文がある。銘文は〈癸未年八月日十大年男弟王(中略)作此竟〉と解読された。
→関連項目忍坂隅田八幡神社

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世界大百科事典 第2版の解説

すだはちまんじんぶつがぞうきょう【隅田八幡人物画像鏡】

和歌山県橋本市所在の隅田八幡神社蔵の銅鏡。径19.6cm。鏡背面の主要図像は中国製の神人画像鏡を模写したものだが,その外周に48文字からなる銘文があり,それに日本の地名や人名と解される文字が音読の漢字で記されていることで有名。銘文は〈癸未年八月日十大王年男弟王在意柴沙加宮時斯麻念長寿遣開中費穢人今州利二人等取白上同二百旱作此竟〉と読めるが,〈大〉を六,〈年〉を与,〈寿〉を奉,泰,彦,〈今〉を命,〈取〉を所とそれぞれ読解する説もある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

隅田八幡人物画像鏡
すだはちまんじんぶつがぞうきょう

和歌山県橋本市の隅田八幡神社に古くから所蔵されている径19.8センチメートルの(ぼうせい)鏡。国宝。内区は中国の人物画像鏡をまねたもので、外区には「癸未年八月日十大王与(年)男弟王、在意柴沙加宮時、斯麻念長寿(奉)、遣開中費直・穢人今州利二人等、取白上同二百旱、作此竟」という48字の銘文がある。銘文については、1914年(大正3)に高橋健自(けんじ)が解読して以来、福山敏男、西田長男、水野祐(ゆう)など多くの人が見解を示してきた。「癸未(みずのとひつじ)年」は443年か503年と推定され、「意柴沙加(おしさか)」のようにすでに漢字を万葉仮名的に使用していること、天皇ではなく「大王(おおきみ)」と表記されていることなど古代史研究上きわめて重要な資料である。[久保哲三]

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世界大百科事典内の隅田八幡人物画像鏡の言及

【隅田八幡宮】より

…近世には隅田荘内諸村の産土神として信仰を集めた。所蔵の隅田八幡人物画像鏡は日本最古の金石文の一つとして知られる。【上横手 雅敬】。…

【地名】より

… 現在の地名は漢字2字で記されることが多いが,すでに古代からこの傾向は見られる。和歌山県橋本市の隅田(すだ)八幡人物画像鏡(5世紀)に記す〈意柴沙加(おしさか)〉(現,奈良県桜井市忍坂)の地名は,万葉仮名で記されたものである。これが《古事記》には〈意佐加〉とあり,《日本書紀》では〈忍坂〉の2文字を用いている。…

※「隅田八幡人物画像鏡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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