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雲貴高原 うんきこうげん

百科事典マイペディアの解説

雲貴高原【うんきこうげん】

中国南西部,雲南省,貴州省の大部分と湖南省,四川省および広西チワン族自治区の一部に及ぶ大高原。標高1000〜2000m。夏涼しく冬暖かく,米,麦,雑穀,ナタネ,ケシの農産がある。
→関連項目貴陽四川盆地

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世界大百科事典 第2版の解説

うんきこうげん【雲貴高原 Yún guì gāo yuán】

中国,雲南省東部,貴州全省および四川省,広西チワン(壮)族自治区の一部にひろがる高原。石灰岩からなる石林ドリーネなどのカルスト地形が発達,東部の貴州高原では全域の70%をしめる。雲南東部では山地性の高原が続くが,中央部には壩子(はし)とよばれる盆地が形成され,滇池(てんち),洱海(じかい)などの断層湖も多い。明の徐弘祖はこの地域を調査し《徐霞客遊記》に詳細な記録を残している。【駒井 正一】

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

雲貴高原
うんきこうげん

ユンクイ(雲貴)高原」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

雲貴高原
うんきこうげん / ユンコイカオユワン

中国南西部に広がる高原。貴州(きしゅう/コイチョウ)省全域、雲南(うんなん/ユンナン)省東部および湖南(こなん/フーナン)省、広西(こうせい/カンシー)チワン族自治区の一部に及ぶ。平均標高1000~2000メートル。高原上は起伏に富み、地表には石灰岩が広範囲にわたって分布するカルスト地域である。温暖多湿の気候条件のもとで石灰岩の溶解が進み、路南石林、黄果樹瀑布(こうかじゅばくふ)、桂林(けいりん/コイリン)の山水など、奇岩怪石の美で知られる名勝が多い。雲貴高原は長江(ちょうこう/チャンチヤン)(揚子江(ようすこう/ヤンツーチヤン))と珠江(しゅこう/チューチヤン)および元江(ベトナムのソン・コイ川)の3水系の分水嶺(ぶんすいれい)にあたるため、各水系に属する河川が流出し峡谷を形成しており、地下を流れる箇所も多くみられる。
 高原上には(はし/パーツ)とよばれる盆地(カルスト地形のドリーネ)が散在する。盆地の底は平坦(へいたん)であり、土層も厚いため農業が発達し、人口が集中している。最大の子は昆明(こんめい/クンミン)盆地である。貴州省内に子の数は多いが規模は小さく、大型で50平方キロメートル前後、小型は2平方キロメートルほどである。子内では米、トウモロコシ、小麦、豆類、ジャガイモなどを栽培し、山地ではタバコ、茶、綿花、トウモロコシの産が多い。交通は成昆、貴昆、南昆、黔桂(けんけい)、昆河(こんか)の5幹線鉄道が通じ、支線もある。道路網も発達している。[青木千枝子・河野通博]

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世界大百科事典内の雲貴高原の言及

【雲南[省]】より

…雲南東部は平均標高1400~2000mの高原である。まとまりのある山地性高原面を形成しているが,平均1000mの貴州高原部をあわせて雲貴高原とする場合も多い。西部の基岩は紫色砂岩系,東部は揚子準卓状地の先カンブリア時代~中生代炭酸岩系のため路南,弥勒(びろく)の石林,六郎洞(りくろうどう)のウバーレなどカルスト地形が発達している。…

【貴州[省]】より


[自然]
 貴州省はほぼ全体が貴州高原からなる。高原の平均標高は1000m,西部は1500~2000mで雲南の山地性高原部へ移行するが,両者をあわせて雲貴高原とすることも多い。北部には大婁(だいろう)山が東西に走る。…

【中国茶】より

…中国で生産される茶。中国は世界最古の茶産国で,チャの原産地も雲南,四川,貴州の3省が境を接する雲貴高原とする説が有力である。こうした歴史と広大な国土,そして多くの民族をもつため,中国の茶は種類が多く,その製法,飲み方も他に類を見ないほど多様である。…

※「雲貴高原」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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