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電信符号 デンシンフゴウ

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デジタル大辞泉の解説

でんしん‐ふごう〔‐フガウ〕【電信符号】

電信に用いる符号。モールス符号の類。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

電信符号
でんしんふごう

モールス通信に使用するモールス符号印刷電信に使用する印刷電信符号をいう。

モールス符号

アメリカ人S・F・B・モースが1832年から1837年にかけての研究により発明した通信符号である。短点と長音(短点の3倍の長さ)ならびに1短点分のスペースと1長音分のスペースと7短点分のスペース等を要素とし、その組合せによって文字や記号、文字記号の間隔、語の間隔を表す電信符号である。世界初の時間軸に沿ってシリアル(直列)に伝送する符号で、符号のみでなく、ベイルAlfred Lewis Vail(1807―1859)の協力を得て送受信の装置まで完成して実用化した。この発明は現代の情報伝送の基礎となる伝送方式であるばかりでなく、2000年に至るまで150年間も、実質的に世界の通信を支えた電信符号なのである。電流や電波を電鍵(でんけん)で直接・間接に制御して送信を行う。モールス符号の自動的な送出装置も各種あって、気象放送業務や航法援助業務(無線標識局等)などの特殊な用途に使用されていた。しかしモールス通信は、手によって電鍵を操作し、受信音響を耳で聴き解読するのが本来の姿であり、世界のアマチュア無線家は、21世紀に入って以降も、モールス通信を楽しんでいる。欧文の符号と和文の符号があり、欧文の符号は国際電気通信連合の電信電話世界主管庁会議の決議によって国際電信アルファベットNo.1として規定され、和文の符号は電波法の無線局運用規則第12条別表1号に明記されている。[石島 巖]

印刷電信符号

モールス符号の受信は、もともとエンボッシングという紙テープにモールス符号を押印する印刷電信であった。近代的な印刷電信は鑽孔機(さんこうき)(キーボードで操作)などで鑽孔した紙テープによって自動送信した符号を、受信側において同様のテープに鑽孔するか、直接、文字に印刷するようにした装置である。これに使用する符号は機械が相互に検出しやすい構造であればよいのである。その符号は1文字が5個の信号で構成されており、左から順に○●●○○であればA、○●○○●であればBというように文字、記号、数字のパターンを決めておく。この●の部分はテープに鑽孔してある部分で他の部分には鑽孔しない。実際には、幅広の紙テープに1文字ずつ横方向に一定の間隔であけられる穴の位置を示したもので、次に送る文字はテープの長さの方向に一定の間隔だけ移動させて鑽孔するのである。印刷電信ではこのテープを左から右へ一定の速度で針によって走査し、穴のあいた部分が導通(電流が流れること)となって、送信する信号がオンとなる。1文字分の走査が終わるとテープを1コマ進めて、2文字目を送る。これを順序よく行うために、文字の始まり、語間隔のスペース、改行、復帰などの信号も符号化しておく必要があり、一定範囲での走査速度の同期が送受間で保たれていなければならない。
 印刷電信符号には5単位符号と6単位符号の2種の符号がある。5単位符号は欧文の文字・記号・数字のみを表すが、6単位符号は欧文・和文両方の文字・記号を表すことができる。欧文の5単位符号は、前述の主管庁会議で国際電信アルファベットNo.2として規定されている。6単位符号は和文の文字・記号・数字を表すために必要な単位数の日本特有の符号で、当然、英文の表現も可能である。符号自体はいまでも使われているが、デジタル時代に紙テープを使っているはずはない。入力もコンピュータに、メモリーは半導体やハードディスクになり、誤字訂正機能がついて、符号も7単位や8単位、出力もCRT(ブラウン管)になるというような進化を続けたが、いまやインターネットによって存在が脅かされている。[石島 巖]

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