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印刷電信 いんさつでんしんprinting telegraph

世界大百科事典 第2版の解説

いんさつでんしん【印刷電信 printing telegraph】

ディジタル(2値符号)で送られてきた電信符号を,人間が判読するのでなく機械翻訳によって文字を現出させる電信方法。 印刷電信には,モールス符号を受信して印字する方式と,印刷電信用の特別な符号を用いる方式がある。前のものはテープの上にモールス符号の穴を開け,これを送信機にかけて電気符号で送信し,受信側では回転円筒のまわりに活字のついたものを回し,該当の文字のところで止めてテープに印字するもので,海底電信あるいは無線電信の一部に使用され,一般には使用されていない。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

印刷電信
いんさつでんしん

テレタイプ」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

印刷電信
いんさつでんしん

鍵盤(けんばん)のキーの操作に従って、文字、数字、記号などの情報を自動的に電気信号に変えて送り出し、相手の受信機に該当文字などを自動的にタイプさせる、いわゆる文字から文字への通信方式をいう。この場合、印刷受信機と鍵盤送信機の機能をあわせてもつものをテレプリンターteleprinterといい、代表的な印刷電信機となっている。なお、テレタイプTeletypeとは、アメリカで開発されたテレプリンターの商品名である。
 印刷電信以前の通信はモールス符号によっていたが、これは手送通信であったため、扱い者の熟練度に左右され、かつモールス符号を文字に翻訳するので、時間がかかった。そこで自動化が考えられ、印刷電信が開発された。現在では、船舶通信の一部を除き、ほとんどが印刷電信となっている。
 印刷電信は、19世紀中ごろにアメリカのヒューズによって考案され、1910年にウェスタン・エレクトリック社によって、1字ごとにスタートとストップの符号により同期をとる調歩式印刷電信機がつくられて飛躍的に進歩した。日本では、22年(大正11)に実験が行われ、27年(昭和2)には東京―大阪間の通信に使われた。また36年には黒沢貞次郎(ていじろう)(1875―1953)によって初めて国産の印刷電信機がつくられている。電報サービスについては、53年(昭和28)から受信鑽孔(さんこう)機を用いた電報中継機械化方式が実用化されている。この印刷電信機が、56年から開始されたテレックス(加入電信)サービスにおける端末機として、宅内装置の母体として利用されることになった。
 印刷電信機を用いた基本的な通信方式は操作者の鍵盤操作に従って文字などが符号に変えられ、その符号に応じ紙テープが鑽孔される。この鑽孔テープがテープ送信機に読み取られることにより、必要な制御符号が付加されたうえ、符号に対応した電流に変換され回線に送り出される。印刷受信機は符号電流を受信し、これに対応する符号の組合せを機械的あるいは電気的に選択し、その結果により該当する活字を選択、印字する。
 文字などに対応する符号の形式には、5個のマークまたはスペースの組合せで構成される5単位符号があり、これには欧文に使われ国際標準化された「国際電信アルファベットNo.2符号」などがある。また、6個のマークまたはスペースの組合せで構成される6単位符号もある。これは和文に使われており、国内標準化された「六単位JIS符号」などがある。[中山 浩・宇治則孝・星野博文]

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