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原子価結合法 げんしかけつごうほうvalence bond method

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

原子価結合法
げんしかけつごうほう
valence bond method

原子軌道関数法,または略して VB法ともいう。量子力学的に共有結合エネルギーを求めるための近似計算法の1つ。 1927年 W.ハイトラー,F.ロンドンにより水素分子のエネルギー計算に初めて適用された。分子量子力学の取扱いにはこのほかに分子軌道法 (MO法) がある。分子の電子状態を示す波動関数を組立てるのに,原子価結合法ではまず個々の原子を出発点として,次に原子間相互作用を考えるのに対し,分子軌道法は結合している原子核全体に分布する軌道を考えるところにその特徴がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

げんしかけつごうほう【原子価結合法 valence bond method】

化学結合の機構を説明するための理論の一つ。原子内にあって化学結合にあずかる電子は価電子といわれるが,一般に原子または分子内の電子の挙動は粒子性と波動性の二つの性質をもっている。電子のこのような波動性は波動関数によって説明される。1927年,ハイトラーWalter Heitler(1904‐81)とロンドンFritz London(1900‐54)は,波動関数を用いて水素分子の結合機構を明らかにした。

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世界大百科事典内の原子価結合法の言及

【化学結合】より

…この場合の共鳴エネルギーは交換エネルギーと呼ばれている。この理論は,化学者の経験から導かれた原子価の概念や分子構造式との対応がよく,原子価結合法として発展した。 この原子価結合法に対してもう一つの理論として,電子は分子全体に広がる軌道(分子軌道)の上を運動するとして扱う分子軌道法がその後導入された。…

※「原子価結合法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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