広義には電気を利用した化学分析のことを総称するが、普通は電気回路中に入れた分析試料との応答である電気的諸量を測定することによって行う分析をいう。電気的諸量としては、電圧、電流、電気量および周波数であり、補助測定量として時間がこれに加わることがある。1種類の電気信号のみならず、電圧―電流、電圧―電流―時間などの相関関係を利用する方法も多い。電気的諸量と分析物質の量あるいは濃度との関係は、(1)ファラデーの法則による電気量と物質量との関係、(2)ネルンストの式による濃度と電圧(電位差)との関係、(3)試料物質中を流れる電気のインピーダンスまたはアドミタンスと濃度との関係、が基本となっている。電位差測定分析法、電流滴定法、電量分析法、伝導度分析法、ポーラログラフ分析法、電解分析法、その他数多くの分析法が含まれており、光(電磁波)分析法やクロマトグラフ分析法とともに機器分析法として重要な役割をしている。
[高田健夫]
『鈴木繁喬・吉森孝良著『電気分析法――電解分析・ボルタンメトリー』(1987・共立出版)』
電気化学的あるいは電気的な応答を直接,間接に試料より得て,これを解析し,定性あるいは定量分析を行う分析法の総称.おもな方法としては,
(1)ポーラログラフィーおよびボルタンメトリー,
(2)電気滴定(電位差滴定,電流滴定,分極滴定,電量滴定,伝導度滴定,高周波滴定など),
(3)誘電率分析法,
(4)伝導度分析法,
などがあげられる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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