電気分析(読み)デンキブンセキ(その他表記)electrometric analysis

デジタル大辞泉 「電気分析」の意味・読み・例文・類語

でんき‐ぶんせき【電気分析】

試料電流電圧電気量周波数などを測定することによって行う化学分析

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精選版 日本国語大辞典 「電気分析」の意味・読み・例文・類語

でんき‐ぶんせき【電気分析】

  1. 〘 名詞 〙 電気的あるいは電気化学的手段を用いて試料の定性分析定量分析などを行なう方法総称。〔電気訳語集(1893)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「電気分析」の意味・わかりやすい解説

電気分析
でんきぶんせき
electrometric analysis

広義には電気を利用した化学分析のことを総称するが、普通は電気回路中に入れた分析試料との応答である電気的諸量を測定することによって行う分析をいう。電気的諸量としては、電圧、電流、電気量および周波数であり、補助測定量として時間がこれに加わることがある。1種類の電気信号のみならず、電圧―電流、電圧―電流―時間などの相関関係を利用する方法も多い。電気的諸量と分析物質の量あるいは濃度との関係は、(1)ファラデー法則による電気量と物質量との関係、(2)ネルンストの式による濃度と電圧(電位差)との関係、(3)試料物質中を流れる電気のインピーダンスまたはアドミタンスと濃度との関係、が基本となっている。電位差測定分析法、電流滴定法電量分析法、伝導度分析法、ポーラログラフ分析法、電解分析法、その他数多くの分析法が含まれており、光(電磁波)分析法やクロマトグラフ分析法とともに機器分析法として重要な役割をしている。

[高田健夫]

『鈴木繁喬・吉森孝良著『電気分析法――電解分析・ボルタンメトリー』(1987・共立出版)』

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化学辞典 第2版 「電気分析」の解説

電気分析
デンキブンセキ
electrometric analysis

電気化学的あるいは電気的な応答を直接,間接に試料より得て,これを解析し,定性あるいは定量分析を行う分析法の総称.おもな方法としては,
(1)ポーラログラフィーおよびボルタンメトリー
(2)電気滴定(電位差滴定電流滴定,分極滴定,電量滴定伝導度滴定,高周波滴定など),
(3)誘電率分析法,
(4)伝導度分析法,
などがあげられる.

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