ラルストニア・ソラナセアラムRalstonia solanacearumという細菌によっておこる植物の病気。葉や茎が急にしおれて枯れる。トマト、ナス、タバコなどのナス科植物のほか、ラッカセイ、バナナなど百数十種に及ぶ植物に発生する。病原細菌は土壌の中にいて、主として根の傷口から侵入し、導管内で増殖して、水分の上昇を阻害するため、植物がしおれる。病気になった植物の地際(じぎわ)の部分を切ってみると、導管の部分が褐色になっており、茎を押すと、乳白色の汁液が出るのが特徴である。病原細菌には系統があって、各系統により侵す植物の種類が異なる。防除法は、ナス科作物を長く栽培しない畑を選んで作付け(輪作)するか、発病地に栽培するときは土壌をクロルピクリンで消毒する。
[梶原敏宏]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…子囊菌Ceratocystisによる)はキクイムシが体に胞子を付着して伝搬する。細菌の寄生によって起こる導管病にはイネ白葉枯病,ジャガイモ輪腐病,トマトやナスの青枯病,キャベツやダイコンの黒腐病などがある。イネ白葉枯病では細菌が葉縁にある水孔から感染し,葉脈に沿って白く枯れた病斑が形成される。…
※「青枯病」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加