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静電遮蔽 せいでんしゃへいelectric shielding

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

静電遮蔽
せいでんしゃへい
electric shielding

静電シールドあるいは単にシールドともいう。空間を導体で囲み,内部が外部の静電場の影響を受けないようにすること。実用的には,金網で囲む程度でその目的が達せられる。導体で囲まれた中空の空間には,電荷がなければ電場は存在せず,中空の部分は導体と同じ電位になる。これは導体の外部の電気的な状態と無関係に成り立つことによる。また,プラズマ中に点電荷を置くと,それと同符号の電荷は遠ざかり,反対符号の電荷は引寄せられて,結果として挿入した点電荷を打消すようになる。この現象も静電遮蔽 (またはデバイ遮蔽) と呼ぶ。

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デジタル大辞泉の解説

せいでん‐しゃへい【静電遮蔽】

金属などの導体で囲んで接地し、導体表面に静電誘導されてできた電界によって外部の電界の影響を打ち消し遮断すること。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

静電遮蔽
せいでんしゃへい

空間の一部を他の部分から電気的に分離すること。方法は、静電遮蔽したい物体を金属で囲み、接地することである。金属は箔(はく)のように薄いものであってもよく、また、細い針金で編んだものであってもよい。静電気では金属のような導体は全体が等電位となり、電界(電場)はその内部に侵入しない。それゆえ、空間を金属で囲み、接地すると、その内部空間と外部空間とは電気的に独立となる。外部空間で電気的になにがおこっても、その影響は内部空間には及ばない。逆に、内部空間の電気的現象の影響は外部空間に及ばない。静電遮蔽の目的は、電気回路などの装置に、外界からくる好ましくない電気的影響(雑音)を遮断することにある。また、電気回路が電波を放射して外部に悪影響を及ぼさないようにするためである。遮蔽は静電気ばかりでなく高周波回路などにも用いられる。微弱な電気信号を送るのに用いられるシールド線は遮蔽の応用例である。[山口重雄]

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