高周波(読み)こうしゅうは(英語表記)high-frequency

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

高周波
こうしゅうは
high-frequency

周波数の高い波。低周波に対する語。 HFと略記することもある。その周波数は場合によって,さまざまな範囲を示し,明確な区分はない。たとえば電力関係,高周波焼入れなどでは商用周波数 (50~60Hz) を低周波,数 kHzを高周波としている。高周波誘電加熱では数十 MHzをさす。通信関係では 3MHz以上の電波をさすが,さらに細かく分類されている。

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大辞林 第三版の解説

こうしゅうは【高周波】

一般に、周波数の高い振動や波動をいう。交流では数百ヘルツ以上、電波では数メガヘルツから数百メガヘルツの周波数のものをいう。 ⇔ 低周波

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

高周波
こうしゅうは
high-frequency waveradio-frequency wave

一般に高い周波数の波動を総称していう場合と、特定の周波数の電波をさす場合とがある。前者の例として音波では可聴周波数(20~2万ヘルツ)より高い周波数をいう場合が多く超音波(ultrasound、ultrasonic)ともよばれる。後者は3メガ~30メガヘルツの範囲の電波をさす。
 電流が高周波になる(高周波電流)と、絶縁された導体間でも流れるようになる。これは、絶縁体を二つの導体が挟む構造がコンデンサーを構成し、それのもつキャパシタンス(静電容量)成分が電流の通り道になるからである。また、高周波電流が導体中を流れるときは表皮効果のため表面付近に集中するなど、直流電流とは異なるふるまいをする。高周波電流は波長が短いため、電気回路の寸法が波長と同程度になると、配線上に電流の強いところと弱いところができて複雑な現象を生ずる。電気機器の動作の妨げとなる場合も多いこの現象を積極的に利用して共振器やアンテナが構成されている。
 高周波電流は、搬送電話・電信などの有線通信のほか、金属の焼入れ、木材の乾燥などのように工業の分野、また高周波療法のように医学の分野でも使われる。高周波電波は無線通信、放送などに使われる。[布施 正・吉澤昌純]

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精選版 日本国語大辞典の解説

こう‐しゅうは カウシウハ【高周波】

〘名〙 一般に周波数の高い振動をいう。交流では数百ヘルツ以上、電気振動では三~三〇メガヘルツの周波数帯域をいうが、明確な定義ではない。⇔低周波
※化物の進化(1929)〈寺田寅彦〉「高周波の音波を船底から海水中に送り」

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