響き(読み)ヒビキ

デジタル大辞泉 「響き」の意味・読み・例文・類語

ひびき【響き】

音が広がり伝わること。また、その音。「心地よい室内楽の響き
ものに反射して聞こえる音や声。反響。「壁面にはね返る響き
余韻残響。また、耳に受ける音や声の感じ。「鐘の響き」「優しい響きの言葉」
振動。「山々を揺るがす雪崩響き」「地響き
他に反応・変化を生じさせること。影響。「物価上昇の響き
世間の評判。
「春宮の御元服、南殿にてありし儀式よそほしかりし御―におとさせ給はず」〈桐壺
連句付合つけあい手法の一。前句付句との間に切迫・緊張した気分の呼応を感じさせる付け方。特に、蕉風で用いられた。
「うつり、―、匂ひは付けやうの塩梅あんばいなり」〈去来抄・修行〉
[類語]音響とどろとどろき轟轟ごうごう轟然ごうぜん轟音ごうおん爆音とどろく

どよ‐めき【響き】

どよめくこと。また、その音。「響きが起こる」
[類語]ざわめき騒音雑音ノイズ噪音喧噪

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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