頭注(読み)トウチュウ

精選版 日本国語大辞典 「頭注」の意味・読み・例文・類語

とう‐ちゅう【頭注・頭註】

  1. 〘 名詞 〙 書物などの本文の上欄に記す、語句解釈批評解説かしらがき。冠注。比喩的にも用いる。⇔脚注
    1. [初出の実例]「朱雲の手紙に『独眼龍ダヨ』と頭註がついてあったが」(出典:雲は天才である(1906)〈石川啄木〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「頭注」の読み・字形・画数・意味

【頭注】とうちゆう

上欄の注。

字通「頭」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の頭注の言及

【付箋】より

…また全面にのりを塗ってはりつけるものは押紙(おうし)といって区別する。別紙を用いずに本文の対応部分に直接書き入れる場合は〈書込み〉といい,これが本文上欄の余白にあれば頭注,下欄にあれば脚注というが,まとめて注記ともいう。また巻物では,裏面に注記をつけることが多いが,これを〈裏書〉といい,その巻物を折本(おりほん)などに仕立て直す場合に裏書を本文へ書き入れることを〈裏書分注〉という。…

※「頭注」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android