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顱頂眼 ろちょうがんparietal eye

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

顱頂眼
ろちょうがん
parietal eye

頭頂眼ともいう。脊椎動物円口類硬骨魚類,爬虫類などで,間脳背壁の突出した末端部にみられる1個の眼様構造物をいう。上生体 (松果腺) 直前に位置し,本来上生体と対をなす構造物であったものが,前後に位置するようになったものとみられる。トカゲでは特によく発達し,末端部は胞状をなし,体表に近い壁は透明でレンズ状,体表に遠い壁は網膜となり,頭頂骨正中線にある小孔中にある神経線維が分布し光を感じる器官となっている。化石爬虫類でよく発達したものがみられる。広義には,頭頂部にある眼の総称である。

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百科事典マイペディアの解説

顱頂眼【ろちょうがん】

副上生体,頭頂眼とも。ヤツメウナギ類,カエル類の一部にあり,昼行性のトカゲ類とムカシトカゲ類で特によく発達する感覚器官。間脳から上に伸びた神経の先端にあり,その上の頭頂骨には孔が開いている。

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世界大百科事典 第2版の解説

ろちょうがん【顱頂眼 parietal eye】

副上生体の別名で,頭頂眼,中央眼,第3眼とも呼ばれる。多くの脊椎動物では退化してなくなっているが,ヤツメウナギ類,カエル類の一部,ムカシトカゲ類,多くのトカゲ類では残っている。間脳の天井から上にのびた神経の先端に顱頂眼があり,その上の頭頂骨には頭頂孔(顱頂孔ともいう)が開いている。この上の皮膚やうろこには色素が少ないので,頭頂孔は白い点状にみえる。とくに昼行性のトカゲ類とムカシトカゲ類ではよく発達していて,虹彩の筋肉と顱頂眼を動かす筋肉を欠く以外は目とほぼ同様の構造を備えている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

顱頂眼
ろちょうがん

トカゲの仲間では、松果体の一部である副上生体がとくに発達して、頭骨の穴(顱頂孔)から皮膚の下へ顔を出し、側眼のような構造を呈する。これを顱頂眼(頭頂眼)という。化石を調べると、絶滅した多くの両生類や爬虫(はちゅう)類に顱頂眼があったことがわかる。顱頂眼は円板状で濾胞(ろほう)構造を示し、前壁は背の高い細胞が配列してレンズの役割をしている。顱頂眼の機能はよくわかっていないが、変温動物である爬虫類が、昼と夜の温度差から逃れるために、太陽からの光の量を計るための線量計であるという説がある。[和田 勝]

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