空木岳(読み)ウツギダケ

関連語 琢磨

百科事典マイペディア 「空木岳」の意味・わかりやすい解説

空木岳【うつぎだけ】

長野県,木曾山脈にある山。標高2864m。東西急斜面をなして,伊那盆地木曾谷へ臨む。山名は,春先に伊那盆地から眺めると,残雪模様が爛漫に咲くウツギの花に見えることからと言われている。中央アルプス県立公園に属し,日本百名山にも選ばれている。
→関連項目飯島[町]

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改訂新版 世界大百科事典 「空木岳」の意味・わかりやすい解説

空木岳 (うつぎだけ)

長野県南部,木曾山脈の最高部(駒ヶ岳付近)の南方にある山。標高2864m。山名は,6月ごろ伊那谷から望んだ山頂東部の空木平カール)の残雪の形がウツギの花に似ていることに由来するという。山頂付近には花コウ岩の岩塊が突出しているが,中腹部ハイマツナナカマドなどの高木林でおおわれている。山頂に達するアプローチが長いため,駒ヶ岳付近よりも自然のままの植生が保全されている。空木平には夏は豊かな湿性の高山植物が繁茂し桃源郷の雰囲気がある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「空木岳」の意味・わかりやすい解説

空木岳
うつぎだけ

長野県南西部,木曾山脈の主峰の1つ。標高 2864m。山頂東側の空木平には駒石といわれる花崗岩風化でできた奇岩が散在している。この空木平を境にハイマツ帯からダケカンバ帯に変る。北方の駒ヶ岳との間は木曾山脈の代表的縦走路である。中央アルプス県立自然公園に属する。

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