長野県北部,上水内(かみみのち)郡の町。2005年10月三水(さみず)村と牟礼(むれ)村が合体して成立した。人口1万1865(2010)。
飯綱町北東部の旧村。上水内郡所属。人口5526(2000)。新潟県境にある斑尾(まだらお)山南方に位置する高原の村で,南西部を鳥居川が東流する。鳥居川に取水口をもち,江戸初期に飯山藩によって開削された3筋の用水路(芋川堰,倉井堰,普光寺堰)を利用した稲作とリンゴ栽培が中心の純農村であるが,長野市に近いことから近年は都市近郊農村的性格を強めるとともに,長野市のベッドタウンともなっている。花卉・タバコ栽培も行われる。
飯綱町南西部の旧村。上水内郡所属。人口7536(2000)。長野市の北に位置し,飯縄(いいづな)山(1917m)の東麓になだらかな高原が広がる。中心集落の牟礼は,近世に北国脇往還の宿場町であった街村。千曲川支流の鳥居川沿いにJR信越本線,国道18号線が走り,長野市との連絡がよいため同市への通勤者が多い。リンゴ栽培と米作が行われるが,長野市の近郊農村的色彩が強い。高原ではスキー場を中心に観光開発が進められている。
執筆者:柳町 晴美
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長野県北部、上水内郡(かみみのちぐん)にある町。2005年(平成17)同郡牟礼村(むれむら)、三水村(さみずむら)が合併して町制施行、飯綱町となる。町域は北にそびえる斑尾山(まだらおさん)(標高1382メートル)から西の飯縄山(いいづなやま)(標高1917メートル)にかけての穏やかな丘陵地と、千曲(ちくま)川の支流鳥居(とりい)川の河岸段丘上に広がる。日本海の影響を受ける積雪寒冷地で、内陸性気候のため寒暖の差が激しい。しなの鉄道北しなの線(旧、JR信越本線)、国道18号が通じるほか、町北部を上信越自動車道が横断している。純農村で、米とリンゴ栽培などの農業が主産業だが、飯綱高原にはスキー場、ゴルフ場のほか、温泉や別荘地が開発され、上信越道の開通を機に年間を通じて多くの観光客が訪れる。室町時代には、町の北部、芋川平(いもがわだいら)に芋川氏の館が置かれ、周辺に若宮城、鼻見(はなみ)城などが築かれた。江戸時代には中央部を南北に通っていた北国脇往還(ほっこくわきおうかん)の牟礼宿が一帯の中心で、同往還の中間点として栄えた。面積75.00平方キロメートル、人口1万0296(2020)。
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