百科事典マイペディア 「高島炭鉱事件」の意味・わかりやすい解説
高島炭鉱事件【たかしまたんこうじけん】
→関連項目高島炭鉱
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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納屋(なや)制度のもとで1888年(明治21)に明るみにでた鉱夫虐待事件。高島炭鉱は1881年から三菱の経営で鉱夫管理は納屋制度であった。鉱夫虐待の状況は87年末~88年の新聞・雑誌記事によって広く知られ,とくに雑誌「日本人」(88年6月)掲載の松岡好一の潜入ルポが反響をよんだ。世論の高まりをうけて,88年8月清浦奎吾(けいご)警保局長が現地を視察,納屋制度の改良を勧告した。三菱は納屋制度の改革に着手し,97年争議発生を機に納屋制度を廃止した。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報
…共同企業時代に,70年3月,同年6月,72年11月,73年2月と4回の鉱夫騒擾(そうじよう)が発生していたが,78年には賃金引下げに反対する争議が暴動化する事件がおこった。鉱夫の管理は後藤時代からいわゆる納屋制度でなされてきたが,88年にその実態が雑誌《日本人》に掲載されたのを発端に,鉱夫虐待が高島炭鉱事件として社会問題化した。政府は清浦奎吾警保局長を高島に派遣,調査し,鉱夫の待遇改善を勧告した。…
※「高島炭鉱事件」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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