高邁(読み)コウマイ

デジタル大辞泉 「高邁」の意味・読み・例文・類語

こう‐まい〔カウ‐〕【高×邁】

[名・形動]志などがたかく、衆にぬきんでていること。また、そのさま。「高邁精神」「高邁理想に燃える」
[派生]こうまいさ[名]
[類語]高踏的高尚上品気高い典雅崇高高遠超然超俗孤高脱俗俗離れ浮世離れ世間離れ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「高邁」の意味・読み・例文・類語

こう‐まいカウ‥【高邁】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 衆にぬきんでてすぐれていること。けだかくすぐれているさま。
    1. [初出の実例]「孝叔は其行跡が世人に超越して高邁なる程に」(出典:四河入海(17C前)一六)
    2. [その他の文献]〔晉書‐裴楷伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「高邁」の意味・わかりやすい解説

高邁
こうまい
megalopsychia; générosité

アリストテレスおよびデカルトにおいて重視された概念原義は「寛大な心」「雄大な魂」を意味するが,特にアリストテレスでは中庸の徳の一種として,これが不足すると卑屈となり,過剰になると虚栄に陥る。したがって高邁は名誉と不名誉にかかわっている。またデカルトにおいては「気高さ」の意味をもち自由意志の正しい使用に対する決意感,それを支える自尊感として重視される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android