超然(読み)チョウゼン

デジタル大辞泉 「超然」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐ぜん〔テウ‐〕【超然】

[ト・タル][文][形動タリ]物事にこだわらず、平然としているさま。世俗に関与しないさま。「時代風潮超然としている」
[類語]高踏的高尚上品気高い典雅崇高高邁高遠超俗孤高脱俗俗離れ浮世離れ世間離れ

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精選版 日本国語大辞典 「超然」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐ぜんテウ‥【超然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. かけはなれているさま。高くぬけ出るさま。高遠であるさま。
    1. [初出の実例]「放曠多幽趣、超然少俗塵」(出典:懐風藻(751)遊吉野山〈丹広成〉)
    2. 「俗に在れども超然として俗をぬけでて」(出典:両足院本山谷抄(1500頃)一八)
    3. [その他の文献]〔漢書‐董仲舒伝〕
  3. 物事にこだわらないさま。世俗にとらわれないさま。
    1. [初出の実例]「西岡は何でも一方に超然(テウゼン)として、考へて居ることがあるんだらう」(出典:化銀杏(1896)〈泉鏡花〉七)
    2. [その他の文献]〔戦国策‐秦策・昭襄王下〕

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普及版 字通 「超然」の読み・字形・画数・意味

【超然】ちよう(てう)ぜん

世俗をこえるさま。〔老子、二十六〕是(ここ)を以て、君子日行ふも輜(し)(軽)と重とを離れず。榮りと雖も、燕處(えんしよ)して超然たり。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「超然」の解説

超然 ちょうねん

1793*-1868 江戸時代後期の僧。
寛政4年12月23日生まれ。浄土真宗本願寺派。西本願寺学林でまなぶ。同寺の大谷光沢に命じられて,「真宗法要典拠」の校訂にあたる。のち頼三樹三郎(らい-みきさぶろう),月性(げつしょう)らと尊攘(そんじょう)運動従事。慶応4年2月29日死去。77歳。近江(おうみ)(滋賀県)出身。字(あざな)は不群。号は虞淵。法名は別に若英。著作に「日本僧宝事苑」「反正紀略」など。

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