鬼蓮(読み)オニバス

デジタル大辞泉 「鬼蓮」の意味・読み・例文・類語

おに‐ばす【鬼×蓮】

スイレン科の水生の一年草池沼に生える。全体にとげがあり、葉は円形で大きく、しわ光沢があり、水面に浮かぶ。夏、花柄を伸ばし鮮紫色の花が咲く。種子球形で、食用。また漢方芡実けんじつといい、薬用水蕗みずぶき。いばらばす。

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精選版 日本国語大辞典 「鬼蓮」の意味・読み・例文・類語

おに‐ばす【鬼蓮】

  1. 〘 名詞 〙 スイレン科の一年草。本州、九州から台湾、中国、インドに分布し、池沼中に生える。全体に刺針がある。葉には、しわと光沢があり大きな円形で径三〇~一二〇センチメートルあり、三メートル以上になるものもある。夏、刺のある長い花茎を出し、先端に径四センチメートルぐらいの花を一個つける。花は昼開き夜閉じる。萼片(がくへん)緑色で四個あり、鮮紫色の多数の花弁が並ぶ。種子は球形で食べられる。漢方では実を芡実(けんじつ)と称し、強壮剤リウマチの治療に用いる。みずぶき。いばらばす。漢名、芡。《 季語・夏 》 〔大和本草(1709)〕

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