(読み)アジ

デジタル大辞泉 「鰺」の意味・読み・例文・類語

あじ〔あぢ〕【×鰺】

スズキ目アジ科の海水魚総称側線に沿ってぜんごとよぶ硬いうろこがある。マアジシマアジムロアジカイワリなどがあるが、普通はマアジをさすことが多い。 夏》
[類語]真鰺室鰺縞鰺

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精選版 日本国語大辞典 「鰺」の意味・読み・例文・類語

あじあぢ【鰺】

  1. 〘 名詞 〙
  2. アジ科の魚の総称。体側に「ぜんご」とよばれるうろこの変形した堅い突起が一列に並んでいる。マアジ、ムロアジ、シマアジなど種類が多く、温帯から熱帯の海に広く分布。多くの種が食用になるが、大形種の中にはシガテラ毒をもつものもある。
  3. アジ科のマアジの呼称体長は約三〇センチメートルになる。背は淡灰色に青みをおび、腹部は銀白色。水産上重要な魚で、日本各地の沿岸で多量にとれる。和名マアジ。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「鰺 阿知」(出典:新撰字鏡(898‐901頃))
    2. 「活鰺や江戸潮近き昼の月」(出典:俳諧・享和句帖(1803)三年六月)

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普及版 字通 「鰺」の読み・字形・画数・意味


22画

(異体字)
24画

[字音] ソウ(サウ)
[字訓] あじ

[説文解字]

[字形] 形声
正字はに作り、(そう)声。〔説文〕十一下に「(せいしう)なり」とあり、とは魚の臭いをいう。魏の武帝曹操)の名を避けて、を參(参)と改め、鰺の字形となった。わが国で、「あじ」とよむ。

[訓義]
1. 海魚の一。
2. わが国では、あじ。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 阿知(あぢ)〔和名抄 阿知(あぢ)〔字鏡集〕 アヂ・クサシ

[語系]
(鰺)・sは同声。は豕(ぶた)の膏(あぶら)の臭い、鰺は魚臭をいう。肉に腥(せいそう)といい、魚にはという。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「鰺」の解説

鰺 (アジ)

動物。アジ科の魚の総称

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