

(しゆ)に従う形とし「舒鳧(じよふ)、鶩(ぼく)なり」、また鳥部四上に「鶩は舒鳧(あひる)なり」、その次条に「
(えい)は鳧の屬なり」として〔詩、大雅、鳧
〕「鳧
(ふえい)、梁(りやう)に在り」の句を引く。梁は
(けい)の誤りであろう。金文の字形は、鳥の後に小さく人を加えており、鳥形霊の観念を示す字かと思われる。〔周礼、考工記、鳧氏〕は鐘を作ることを掌り、周鐘の鼓右の部分に鸞鳳(らんぽう)のような鳥の形がそえられている。それで鐘をまた鳧鐘(ふしよう)という。鐘は神霊を招く楽器である。鳧
は〔詩、大雅、鳧
〕に「鳧
、
に在り」とみえるように、おそらく渡り鳥。時期を定めて来帰する鳥を、祖霊の化身とみて、そこを聖地として祀ることが行われた。鳧の字形が、その鳥形霊の観念と直接結合されているように思われる。
字鏡〕鳧 太加
(たかべ) 〔名義抄〕鳧
鴨の屬なり。カモ・タカベ 〔字鏡集〕鳧 カモ
」は渡り鳥であるから野鳥。賈誼の〔新書、春秋〕に「鳧雁を
らふ」とみえるものは家鴨、また王勃の〔
王閣の序〕「
霞、
鶩(こぼく)と齊しく飛ぶ」は野鴨である。〔芸文類聚、九十一〕、〔太平御覧、九二五〕に引く〔説文〕に「鶩は野鳧なり」とあって、もとは雁とみていたのであろう。
▶・鳧影▶・鳧翁▶・鳧
▶・鳧鴨▶・鳧雁▶・鳧脛▶・鳧氏▶・鳧舟▶・鳧渚▶・鳧鐘▶・鳧趨▶・鳧船▶・鳧藻▶・鳧飛▶・鳧舫▶・鳧浴▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...