鳳輦(読み)ホウレン

精選版 日本国語大辞典 「鳳輦」の意味・読み・例文・類語

ほう‐れん【鳳輦】

  1. 〘 名詞 〙 輦車の一つ。即位・大嘗会・御禊・朝覲・節会など盛儀の行幸の際、天子・天皇の乗御に供するもの。屋形の頂上中央に金銅の鳳凰が据えてあるところからの称。転じて、天皇の乗物の称。鳳輿(ほうよ)。鸞輿(らんよ)。
    1. 鳳輦〈年中行事絵巻〉
      鳳輦〈年中行事絵巻〉
    2. [初出の実例]「四五老僧迎鳳輦、久除有結意恒空」(出典:文華秀麗集(818)中・扈従梵釈寺〈淳和天皇〉)
    3. 「其勢都合六万余騎、鳳輦(ホウレン)の前後に打囲て」(出典:太平記(14C後)一六)
    4. [その他の文献]〔旧唐書‐楽章〕

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普及版 字通 「鳳輦」の読み・字形・画数・意味

【鳳輦】ほうれん

天子の車。隋・煬帝〔歩虚の詞、二首、一〕詩 霞(すいか)、鳳輦を承け 碧霧(へきむ)、輿(天子の車)を(たす)く

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世界大百科事典(旧版)内の鳳輦の言及

【輿】より

…武家は公家とは反対に車を用いないで輿を用い,室町時代には家格の高い者に将軍が輿を用いることを特許する制度が生じた。天皇が朝覲行幸,即位等に用いる鳳輦(ほうれん)が最も格が高く,次いで天皇が尋常の行幸に用いる葱花輦(そうかれん)以下,腰輿(たごし),小輿,網代(あじろ)輿,板輿,張輿,四方輿,塗輿等の種類がある。腰輿は上皇,王臣,高僧が用い,網代輿は親王,摂関,清華家の者が用いたが,室町時代以降は家格の高い武家も網代輿をおもに用いた。…

【神輿】より

…奈良時代の749年(天平勝宝1),東大寺大仏建立に際して上京した,宇佐八幡神の紫色の輿が記録上の初見である。神輿の原型は諸説あり確定していないが,天皇の乗物の鳳輦(ほうれん)との比較検討も必要であろう。種類は多様であるが,基本的には台,胴,屋根からなり,台に2本の棒を貫く。…

※「鳳輦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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