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麦積山石窟 ばくせきざんせっくつMai-ji-shan shi-ku

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

麦積山石窟
ばくせきざんせっくつ
Mai-ji-shan shi-ku

中国,甘粛省天水市の南東 45kmにある石窟寺院秦嶺山脈西端にあり,1952年に発見された。麦を積上げたような山の形から麦積の名称がある。石質は礫岩で,東崖と西崖に分れている。北魏,西魏,北周,隋,唐,宋,明代に続営された 194の窟龕が現在知られている。東崖の涅槃窟,千仏廊,西崖の万仏洞,天堂洞,第 127洞などは北魏の開削で,塑像,石像,壁画などにすぐれたものがみられるが,隋,唐代にも栄えたと考えられる。

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デジタル大辞泉の解説

ばくせきざん‐せっくつ〔‐セキクツ〕【麦積山石窟】

中国、甘粛省天水県の南東にある麦積山に残る石窟寺院。194の石窟や磨崖仏が現存。造営は代に及び、各時代の塑像・壁画・磨崖仏など多数を残す。

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百科事典マイペディアの解説

麦積山石窟【ばくせきざんせっくつ】

中国,甘粛省天水県にある石窟寺院。1952年中国政府の組織的調査が行われた。194の石窟,磨崖仏があり,北魏に始まり,明清に至る各時代に造営,補修が行われたが,隋唐に栄え,宋代の修理部分が多い。
→関連項目天水

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世界大百科事典 第2版の解説

ばくせきざんせっくつ【麦積山石窟 Mài jī shān shí kū】

中国,甘粛省天水県の南東30km,秦嶺山脈の西端に位置する石灰岩の仏教石窟。高さ142mに達する,農家の麦を積みあげた形状に似る孤丘で,麦積崖ともよばれる。1952年冬に西北文化部,53年7月に麦積山勘察団が調査した。調査によると,第115号窟には,墨書による北魏宣武帝景明3年(502)の張元伯造石室一区の発願文があって最古の銘文だが,《梁高僧伝》には曇弘が永初年間(420‐422)に麦積山に隠居し,玄高がここで曇弘に会ったとき,つねに学徒は300余人だったというから,5世紀初めにはすでに開掘されていたことがわかる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

麦積山石窟
ばくせきざんせっくつ

中国、甘粛(かんしゅく)省天水県の南東45キロメートルにある石窟寺院。この山の名は、麦藁(むぎわら)を積み重ねたような山容に由来するが、『高僧伝』中にもみえ、420年ごろにはすでに300人もの僧が常住していたことを伝えている。北魏(ぎ)時代に開かれた石窟や仏龕(がん)が多く、その後、西魏、北周、隋(ずい)、唐、宋(そう)と造営が続けられた。石窟は、山の南面の中央に崩壊した箇所があり、これを境にして東崖と西崖に二分される。現存の石窟と摩崖(まがい)仏は東西で194を数え、窟内には仏像や壁画、天井画が残っている。東崖では、第1号涅槃(ねはん)窟、第3号千仏廊、第4号散花楼上の七仏閣、第5号牛児堂(ぎゅうじどう)洞、第13号摩崖大仏など、西崖では、第98号摩崖大仏、第133号万仏堂(ばんぶつどう)洞、第135号天堂洞などが著名で、これらの石窟は、そそり立つ断崖に幾重にもつくられた桟道によって互いに連絡している。彫像には石像、塑像、石胎(せきたい)塑像があり、いずれも陝甘(せんかん)地域の様式を踏んだ彫りの浅い造形に特色がみえ、壁面に描かれた仏伝図など中国美術史の宝庫として注目される。[吉村 怜]
『名取洋之助著『麦積山石窟』(1979・岩波書店)』

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世界大百科事典内の麦積山石窟の言及

【甘粛[省]】より

…この敦煌莫高窟,一般には千仏洞の名で知られるこの地の490余の洞窟群は,4~14世紀にかけて掘られた石窟寺,すなわち横穴式の寺院であるが,そこにある大量の壁画と仏像は,中国の歴史や美術にとっては貴重な資料であって,この石窟は中国三大石窟芸術宝庫の一つといわれている。また,天水には,約7000余の仏像がある麦積山石窟と高さ27mの石仏座像のある永靖炳霊寺石窟とがあり,これらはいずれも約1500年の歴史を有している。そのほか,甘粛回廊にある嘉峪関は,明代14世紀後半に万里の長城の西端に建設され,〈天下雄関〉と称せられた関城である。…

※「麦積山石窟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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