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青龍寺 せいりゅうじ

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世界の観光地名がわかる事典の解説

せいりゅうじ【青龍寺】

中国の陜西(せんせい)省の古都、西安(せいあん)(シーアン)市南郊の鉄炉廟村にある仏教寺院。弘法大師空海ゆかりの寺として知られている。隋の582年に創建され、当初は「霊感寺」と呼ばれた。唐中期には、恵果(けいか)らの密教僧が住寺するようになり、入唐留学僧たちとの関係が生まれた。空海は恵果に学び、天台宗の円仁(えんにん)や円珍らも恵果の法系に連なる法全に就いて密教を学んだ。◇1982年以来、西安人民政府が青龍寺の遺址と伝承されてきた「石仏寺」周辺の発掘調査を行い、多数の唐代の遺物を発掘して、この地が古(いにしえ)の青龍寺であったことを確認した。

出典|講談社
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

青龍寺
せいりゅうじ

中国、陝西(せんせい)省西安市にある寺。隋(ずい)代、582年(開皇2)文帝の大興(だいこう)城造営に際し建立された霊感寺より始まる。唐代、621年(武徳4)いったん廃されたが、662年(竜朔2)城陽公主によって復興され観音寺(かんのんじ)と称し、さらに711年(景雲2)青龍寺と改称した。恵果阿闍梨(けいかあじゃり)が東塔院に住して密教を宣布するや、代宗、徳宗、順宗らの帰依(きえ)を受けるに至り、寺中は国内外の学僧であふれたという。弟子には義操(ぎそう)、法潤(ほうじゅん)らの中国僧、新羅(しらぎ)僧の慧日(えにち)、悟真(ごじん)、ジャワ僧の弁弘(べんこう)がいる。日本の空海はこの寺で両界曼荼羅(りょうかいまんだら)法、阿闍梨位灌頂(かんじょう)を得、遍照金剛(へんじょうこんごう)号を与えられて嗣法(しほう)し師恵果の誄(るい)(弔文)を記した。義操の門下には法全(ほうぜん)、義真(ぎしん)らが出て法化(ほうげ)を振るい、日本の円載(えんさい)、円仁(えんにん)らの天台系留学生は義真に、円珍(えんちん)、宗叡(しゅうえい)らは法全に密法を受けた。武宗の廃仏にあって荒廃し、852年(大中6)護国寺と改称して復興したと伝えるが、宋(そう)の1072年(煕寧5)成尋(じょうじん)が入宋(にっそう)し訪れた際には所在すら不明であった。以後、石仏寺改称説など、その遺跡については諸説あったが、中国考古学者により探索がなされ、1963年に石仏寺付近で遺址(いし)が確認された。その地に日中協力によって空海記念堂が建立され、1984年には東塔院が再建された。[里道徳雄]

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