世界大百科事典 第2版「鼈甲斎虎丸」の解説
べっこうさいとらまる【鼈甲斎虎丸】
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
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浪曲師。3代目。本名荒井正三郎。東京生まれ。初代(1854―1894)、2代(1872―1945)の虎丸はともに三重県四日市(よっかいち)出身、伊勢祭文(いせさいもん)からの浪花節(なにわぶし)転向組で、東京・浅草に寄席(よせ)を建てながらいまひとつ人気がなかった。芝居の経験もある前名吉右衛門(きちえもん)が3代目を襲名して独得な語り口をくふうし、『安中草三郎(あんなかそうざぶろう)』を口演して人気を高め、原作者が三遊亭円朝であることも忘れられ、「虎丸の安中か、安中の虎丸か」とまでうたわれて一世を風靡(ふうび)した。5代(1903―1989)は、初代梅原秀夫が名跡を継いだ。
[秩父久方]
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