デジタル大辞泉
「齣」の意味・読み・例文・類語
せき【×齣】
1 中国の戯曲の一段・一幕。俳優一同が下場することによって区切る。→齣
2 江戸時代の小説や戯曲の区切り・段落。節。章。せつ。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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せき【齣】
- 〘 名詞 〙
- ① くぎり。段落。特に、江戸時代の小説や戯曲のくぎり。節。章。また、中国劇で俳優一同が下場する段落。こま。
- [初出の実例]「そは第二十四齣(セキ)にいたりて満尾の段」(出典:人情本・春色梅児誉美(1832‐33)四)
- [その他の文献]〔字彙補〕
- ② まく。中国の戯曲の一幕。〔琵琶記〕
こま【齣】
- 〘 名詞 〙
- ① ( きれめの意で、中国の戯曲で一段をさす ) 映画、戯曲、小説などの一区切り。転じて、一局面、一場面をいう。
- ② 映画のフィルムの一画面。これが連続して映写されることにより動きが表わされる。〔モダン辞典(1930)〕
- ③ 授業の一区切り。その授業を受け持つ教師の立場からいう。「週四齣の講義」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「齣」の読み・字形・画数・意味
齣
20画
[字音] セキ
[字訓] こま・ひとこま・ひとくぎり
[字形] 形声
戯曲に用いる字で、原字は明らかでない。もと
(ちし)に作り、台声であったとする説がある。〔字彙補、歯部〕に「齣は傳奇中一廻するを一齣と爲す。俗に讀んで尺(せき)と作(な)す」という。一折・二折という「折」に近い。
[訓義]
1. 一こま、一くさり、一くぎり、戯曲の一幕。
[熟語]
齣目▶
[下接語]
一齣・両齣
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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