デジタル大辞泉 「齣」の意味・読み・例文・類語 こま【×齣】 《区切りの意。もとは中国の戯曲で一段(幕)をさす字》1 演劇・映画・小説などのひと区切り・一場面。漫画を構成する一つ一つの絵。「こま撮り」「四こま漫画」→齣せき2 物語や事件の中の一場面。「忘れられないひとこま」3 映画のフィルムの一画面。現在は、1秒間に24こま動く。4 講義もしくは指導に当たる回数。特に、大学や学習塾などで、2時間前後を一単位として1週間の時間表を作った場合のひと区切りなど。「週に五こま持つ」 せき【×齣】 1 中国の戯曲の一段・一幕。俳優一同が下場することによって区切る。→齣こま2 江戸時代の小説や戯曲の区切り・段落。節。章。せつ。 せつ【×齣】 ⇒せき(齣) 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「齣」の意味・読み・例文・類語 せき【齣】 〘 名詞 〙① くぎり。段落。特に、江戸時代の小説や戯曲のくぎり。節。章。また、中国劇で俳優一同が下場する段落。こま。[初出の実例]「そは第二十四齣(セキ)にいたりて満尾の段」(出典:人情本・春色梅児誉美(1832‐33)四)[その他の文献]〔字彙補〕② まく。中国の戯曲の一幕。〔琵琶記〕 こま【齣】 〘 名詞 〙① ( きれめの意で、中国の戯曲で一段をさす ) 映画、戯曲、小説などの一区切り。転じて、一局面、一場面をいう。② 映画のフィルムの一画面。これが連続して映写されることにより動きが表わされる。〔モダン辞典(1930)〕③ 授業の一区切り。その授業を受け持つ教師の立場からいう。「週四齣の講義」 せつ【齣】 〘 名詞 〙 ⇒せき(齣) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「齣」の読み・字形・画数・意味 齣20画 [字音] セキ[字訓] こま・ひとこま・ひとくぎり[字形] 形声戯曲に用いる字で、原字は明らかでない。もと(ちし)に作り、台声であったとする説がある。〔字彙補、歯部〕に「齣は傳奇中一廻するを一齣と爲す。俗に讀んで尺(せき)と作(な)す」という。一折・二折という「折」に近い。[訓義]1. 一こま、一くさり、一くぎり、戯曲の一幕。[熟語]齣目▶[下接語]一齣・両齣 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報