ドコサヘキサエン酸(読み)ドコサヘキサエンサン

デジタル大辞泉 「ドコサヘキサエン酸」の意味・読み・例文・類語

ドコサヘキサエン‐さん【ドコサヘキサエン酸】

docosahexaenoic acid》多価不飽和脂肪酸一種マグロブリサバサンマイワシなどに含まれる。動脈硬化血液凝固を防ぎ、心筋梗塞こうそく・脳梗塞を予防する効果がある。記憶力の向上作用もあるといわれる。DHA

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精選版 日本国語大辞典 「ドコサヘキサエン酸」の意味・読み・例文・類語

ドコサヘキサエン‐さん【ドコサヘキサエン酸】

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] docosahexaenoic acid の訳語 ) 不飽和脂肪酸の一種。魚油動物リン脂質に含まれ、血中コレステロールの低下や脳機能の活発化などの作用があるとされる。DHA。

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化学辞典 第2版 「ドコサヘキサエン酸」の解説

ドコサヘキサエン酸
ドコサヘキサエンサン
docosahexaenoic acid

(all-Z)-4,7,10,13,16,19-docosahexaenoic acid.C22H32O2(328.49).略称DHA.セルボン酸ともいう.エイコサペンタエン酸(EPA)とともに魚油やリン脂質に多く含まれている.EPAとともに血栓性疾患および動脈硬化性疾患の発症を予防する高度不飽和脂肪酸として注目されている.α-リノレン酸代謝産物である.融点-44.5 ℃.[CAS 6217-54-5]

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「ドコサヘキサエン酸」の解説

ドコサヘキサエンさん【ドコサヘキサエン酸】

不飽和脂肪酸の一種で、多価不飽和脂肪酸。体内で生成できないα-リノレン酸から合成できるため、広義では必須脂肪酸。魚類全般、主にまぐろいわしなどの青魚に多く含まれる。脳細胞に特に多く存在し、脳や神経組織の発育に重要な役割をもつほか、コレステロール値抑制、脳卒中・高血圧症・動脈硬化・慢性皮膚炎などの予防・改善に効果を発揮する。◇英語の「docosahexaenoic acid」からDHAとも略称される。

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栄養・生化学辞典 「ドコサヘキサエン酸」の解説

ドコサヘキサエン酸

 C22H32O2 (mw328.50).

 二重結合を6個もつ多価不飽和脂肪酸.イワシ油などにトリアシルグリセロールの形で存在.

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百科事典マイペディア 「ドコサヘキサエン酸」の意味・わかりやすい解説

ドコサヘキサエン酸【ドコサヘキサエンさん】

DHA

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