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エイコサペンタエン酸 エイコサペンタエンサン

デジタル大辞泉の解説

エイコサペンタエン‐さん【エイコサペンタエン酸】

eicosapentaenoic acid》サケ・サバ・イワシなどに含まれる油状の物質。炭素数20(イコサ)からなり、五つ(ペンタ)の二重結合をもつ(エン)不飽和脂肪酸。血小板の凝集を抑制する作用がある。イコサペンタエン酸EPA

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典の解説

エイコサペンタエンさん【エイコサペンタエン酸】

不飽和脂肪酸の一種で、多価不飽和脂肪酸。体内で生成できないα-リノレン酸から合成できるため、広義では必須脂肪酸。魚介類、のりなど、特に青魚に多く含まれる。血液の凝固を抑制し、脂肪代謝、血小板凝集抑制作用があり、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞、血栓症、高脂血症など生活習慣病の予防に役立つほか、アレルギー症状の予防・改善、炎症性疾患の改善、がん予防などにも効果が期待できる。◇英語の「eicosapentaenoic acid」からEPAとも略称される。また、英語の別表記「icosapentaenoic acid」から「イコサペンタエン酸(略称IPA)」ともいう。

出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エイコサペンタエン酸
えいこさぺんたえんさん

不飽和脂肪酸の一つで、油状の液体。EPA(eicosapentaenoic acid)と略称される。サケ、サバ、イワシなどの魚油中に多く含まれる。グリーンランドのエスキモーに冠状動脈硬化症など虚血性心疾患の発生率が低いところから、血中の脂肪酸を調べると、白人に比べてアラキドン酸(エイコサテトラエン酸)が少なくEPAが多いことが1976年に報告され、さらに寒帯にすむ脂肪分の多い魚を多量に食べる集団でも、疫学的研究から同様の結果が得られた。その後EPAに血小板凝集抑制作用のあることが認められ、冠状動脈硬化症に有効ということで注目されている。[幸保文治]

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世界大百科事典内のエイコサペンタエン酸の言及

【魚油】より

…おもに硬化油としてマーガリン,ショートニング,あるいはセッケン原料として用い,魚油そのままでは製革用油,重合油,ボイル油,低級塗料用油とされる。最近,魚油中の高度不飽和脂肪酸,たとえばエイコサペンタエン酸(EPA)が高血圧,老化の防止に有効であることから,健康食品として注目されている。【内田 安三】。…

【高級脂肪酸】より

…工業的合成法としては,(1)石油からn‐パラフィンを分離し,それ自体またはα‐オレフィンとして酸化,加水,CO付加などにより飽和脂肪酸を合成する方法,(2)エチレンを直鎖状に低重合し,カルボキシル基を導入する方法などが行われている。 また近年エイコサペンタエン酸(EPA)のような天然高度不飽和酸の生理活性が注目され,医薬分野などへの利用も広まっている。【内田 安三】。…

【必須脂肪酸】より

…リノール酸は綿実油,大豆油など,リノレン酸は亜麻仁油に多く含まれ,アラキドン酸は肝油などに含まれる。リノール酸からも導かれるアラキドン酸,γ‐ホモリノール酸,エイコサペンタエン酸など高度不飽和脂肪酸は,プロスタグランジンと総称される種々の生理活性を有するホルモンに転換することが知られている。脂肪酸【腰原 英利】。…

※「エイコサペンタエン酸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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