亀岡(読み)かめおか

百科事典マイペディア 「亀岡」の意味・わかりやすい解説

亀岡[市]【かめおか】

京都府南部の市。1955年市制。大堰(おおい)川保津川)が南東流する亀岡盆地と周辺の山地を占め,盆地の中心に山陰道と篠山(ささやま)街道の分岐点の宿場町明智光秀築城後の城下町〈亀山〉として発達した中心市街がある。山陰本線が通じ,かつて保津川筏(いかだ)流しの拠点で製材が盛んであった。保津川下り,嵯峨野観光鉄道の起点。交通網の整備とともに工業化が進み,京都市のベッドタウンとして人口増加が著しい。式内社16社があり,うち出雲神社(出雲大神宮)・小川月(おがわつき)神社は名神大社。篠村(しのむら)八幡宮は1333年足利尊氏が挙兵に際して戦勝祈願したことで知られる。古代の丹波国国分寺を継承する浄土宗国分寺,西国三十三所観音霊場21番札所穴太(あなお)寺などがある。亀岡(亀山)城跡には大本教の本部天恩郷(てんおんきょう)がある。米作裏作の麦作,近郊野菜,花卉(かき)栽培,養豚,養鶏が営まれる。224.80km2。9万2399人(2010)。

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