デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「佐羽吉右衛門(2代)」の解説
佐羽吉右衛門(2代) さば-きちえもん
明和9年3月10日生まれ。上野(こうずけ)(群馬県)の人。初代吉右衛門の養子となり,文化7年2代をつぎ絹仲買商を発展させ,上州三富豪の一つにそだてる。学をこのみ,漢詩をよくした。文政8年7月4日死去。54歳。名は芳。幼名は安之助。字(あざな)は蘭卿。号は淡斎。著作に「淡斎詩集」。
【格言など】他人に損をさせず,己を益すること薄利多売,共存共栄(家訓)
佐羽吉右衛門(3代) さば-きちえもん
文化3年3月17日生まれ。2代吉右衛門の長男。上野(こうずけ)(群馬県)桐生(きりゅう)の絹仲買商。文政8年3代をつぐ。足利(あしかが),伊勢崎に出張店をもうけ,江戸や横浜にも店をだし家業を拡大した。明治元年10月20日死去。63歳。名は澄。幼名は慶次郎。字(あざな)は秋江。号は竹香。
佐羽吉右衛門(初代) さば-きちえもん
元文2年11月2日生まれ。家は代々上野(こうずけ)(群馬県)で絹仲買をいとなむ。明和2年独立,8年吉右衛門を名のる。家業を拡大し桐生(きりゅう)の富豪となり佐羽商店の基礎をきずいた。文化13年6月25日死去。80歳。幼名は佐吉郎。号は道西。