声を上げる(読み)コエヲアゲル

デジタル大辞泉 「声を上げる」の意味・読み・例文・類語

こえ・げる

大声を出す。また、今までより、大きな声を出す。「―・げて強調する」
意思表示をする。「反対の―・げる」
閉口する。を上げる。
「―・げさせてこませやい」〈滑・膝栗毛・八〉
[類語]発声音声美声悪声金切り声だみ声どら声胴間声鼻声裏声小声猫撫で声声を大にする声を張り上げる声を尖らす声を嗄らす声を忍ばせる声を潜める声を荒らげる声を落とす声を掛ける声を殺す声を揃える声を立てる声を呑む声を励ます声を振り絞る声色肉声人声地声大声大音声音吐蛮声がらがら声しゃがれ声しわがれ声塩辛声ハスキーボイス風邪声含み声作り声嬌声奇声悲鳴

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「声を上げる」の意味・読み・例文・類語

こえ【声】 を 上(あ)げる

① 大きな声を出す。特に、声の強さを、急に大きくして言う。大声を立てる。⇔声を落とす
土左(935頃)承平四年一二月二六日「からうた、こゑあげていひけり」
② 悲鳴をあげる。
浄瑠璃源平布引滝(1749)三「飛弾左衛門飛かかり、腕捻上れば小まんは声上、『ナフ今日はいかなる悪日ぞ』」
弱音(よわね)をはく。閉口する。音(ね)を上げる。
滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)八「何じゃい、おどれ病ひづかしくさるな。声(コヘ)あげさせてこませやい」
※雑俳・玉の光(1844‐45)「又かいな・アノ長尻にゃ声上る」

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