野村 又三郎(12代目)(読み)ノムラ マタサブロウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 の解説

野村 又三郎(12代目)
ノムラ マタサブロウ


職業
狂言師(和泉流)

肩書
和泉野村三郎家12代目

本名
野村 信広(ノムラ ノブヒロ)

生年月日
大正10年 3月31日

出生地
愛知県 名古屋

学歴
高小卒

経歴
11代目野村又三郎の三男で、父に師事して4歳から舞台に立つ。名古屋を中心に各地で活躍し、やるまい会を主宰。昭和42年から日本能楽会会員。晩年まで年100回は舞台を務め、平成16年長男の4代目小三郎、孫の信朗と親子3代で「靭猿」を共演して話題となった。

所属団体
日本能楽会

受賞
文化庁芸術祭優秀賞〔昭和57年〕,名古屋市芸術特賞〔昭和60年〕,名古屋演劇ペンクラブ年間賞(平14年度),松尾芸能賞(新人賞 第25回)〔平成16年〕

没年月日
平成19年 12月12日 (2007年)

家族
父=野村 又三郎(11代目),長男=野村 小三郎(4代目)


野村 又三郎(11代目)
ノムラ マタサブロウ


職業
狂言師(和泉流)

肩書
和泉流野村又三郎家11代目

本名
野村 信英(ノムラ ノブヒデ)

別名
初名=広之助

生年月日
元治2年 3月15日

出生地
京都

経歴
明治3年「伊呂波」のシテ初舞台。その後大阪に移り、40年11代又三郎を襲名。大正6年には東京に移住、東京と地盤のあった名古屋地区で活躍した。軽妙な芸風で、和泉流長老として重きをなした。

没年月日
昭和20年 1月15日 (1945年)

家族
父=野村 又三郎(10代目),三男=野村 又三郎(12代目)


野村 又三郎(10代目)
ノムラ マタサブロウ


職業
狂言師(和泉流)

肩書
和泉流野村又三郎家10代目

本名
野村 信茂

別名
初名=小十郎

生年月日
天保7年 8月18日

経歴
和泉流野村又三郎家9代目・又三郎信喜の子。安政5年(1858年)家督を継承。京都に住み、尾張藩の扶持を得ていたが、明治維新の後は大阪に移った。

没年月日
明治40年 12月3日 (1907年)

家族
息子=野村 又三郎(11代目),孫=野村 又三郎(12代目),祖父=野村 又三郎(9代目)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 の解説

野村 又三郎(11代目)
ノムラ マタサブロウ

江戸時代末期・明治期の狂言師(和泉流) 和泉流野村又三郎家11代目。



生年
元治2年3月15日(1865年)

没年
昭和20(1945)年1月15日

出生地
京都

本名
野村 信英(ノムラ ノブヒデ)

別名
初名=広之助

経歴
明治3年「伊呂波」のシテで初舞台。その後大阪に移り、40年11代又三郎を襲名。大正6年には東京に移住、東京と地盤のあった名古屋地区で活躍した。軽妙な芸風で、和泉流長老として重きをなした。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus の解説

野村又三郎(10代) のむら-またさぶろう

1865-1945 明治-昭和時代前期の能楽師狂言方。
元治(げんじ)2年3月15日生まれ。9代野村又三郎の長男。和泉(いずみ)流。明治3年初舞台をふみ,40年10代を襲名。大阪で活動していたが,大正6年上京,軽妙な芸風で定評があった。昭和20年1月15日死去。81歳。京都出身。名は信英。

野村又三郎(9代) のむら-またさぶろう

1836-1907 幕末-明治時代の能楽師狂言方。
天保(てんぽう)7年8月18日生まれ。和泉(いずみ)流。尾張(おわり)(愛知県)徳川家のお抱えだったが,維新後大阪へでて活躍した。明治40年12月3日死去。72歳。京都出身。名は信茂。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の野村 又三郎(12代目)の言及

【和泉流】より

…元光は大蔵流鷺流の芸系に加えられる日吉満五郎の教えを受けたと伝えられ,両流と同じ芸系にあることになる。元光の子山脇和泉元宜(もとよし)が1614年(慶長19)に尾張徳川藩に召し抱えられ,野村又三郎・三宅藤九郎らを傘下に加えて流儀を確立し,禁裏への参勤を主として京都での活動を続け,京流とも呼ばれた。宗家は代々山脇和泉と称し,元宜の後,元永・元信と継ぎ,元知の代に名古屋へ移住,元政・元喬・元貞・元業・元賀と継ぎ,明治時代になって元清が東京へ移住,元照・元康と継いだが中絶した。…

※「野村 又三郎(12代目)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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