鈴木万里(初代)(読み)すずき ばんり

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「鈴木万里(初代)」の解説

鈴木万里(初代) すずき-ばんり

?-1816 江戸時代中期-後期長唄唄方。
江戸の人といわれ,初代荻江露友(おぎえ-ろゆう)の門弟とされる。江戸市村座にでたが,のち大坂にいき,天明4年中の芝居出演,好評を博す。「長唄の親玉」と称され,上方江戸長唄豊後節を普及させた。文化13年7月29日死去。前名は鈴木熊次郎。後名は鈴木亀寿斎。

鈴木万里(4代) すずき-ばんり

?-? 江戸時代後期の長唄唄方。
初代の門人。のち3代湖出(こいで)市十郎に入門,湖出豊吉を名のる。天保(てんぽう)3年(1832)京都で4代鈴木万里を襲名豊後(ぶんご)節もかね,独吟,鼓唄(つづみうた)などもたくみであった。初名は竹山豊吉。前名は田中豊吉。

鈴木万里(2代) すずき-ばんり

1775-1819 江戸時代後期の長唄唄方。
安永4年生まれ。上方(かみがた)で活躍した初代の門人で,その養子。初代のワキをつとめ,文化6年2代を襲名。江戸長唄と豊後(ぶんご)節で知られる。文政2年8月15日死去。45歳。前名は鈴木宗吉(惣吉)。

鈴木万里(3代) すずき-ばんり

?-? 江戸時代後期の長唄唄方。
初代の門人。初代,2代のワキをつとめ,文政3年(1820)3代を襲名。文政末ごろまで活躍した。前名は鈴木佐吉(左橘)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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