CS放送(読み)シーエスホウソウ

デジタル大辞泉の解説

シーエス‐ほうそう〔‐ハウソウ〕【CS放送】

CS(通信衛星)を使った衛星放送。日本では平成4年(1992)から音声放送を開始。平成8年(1996)にパーフェクTVがデジタルテレビ放送を開始した。その後、ディレクTV、JスカイBなどが開局したが、これら3社は合併や統合により平成12年(2000)に「スカイパーフェクTV!」(現「スカパー!」)として再編された。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

CS放送
シーエスほうそう
communication satellite broadcasting

通信衛星 CSのシステムを転用し,個人向けに開始されたテレビジョン放送。CSは,放送局が取材現場からニュースや放送番組の素材を本社に送信したり,ケーブルテレビ向けに番組を配信したりするのに利用されていたが,1989年の放送法改正で「受託委託放送制度」が創設されて一般放送が可能になった。日本放送協会 NHKや民放キー局などが放送衛星 BSによる放送を開始したのち,1992年4月から順次,宇宙通信 SCC,日本通信衛星 JSATの 2社が受託放送事業者(プラットフォーム)としてサービスを始めた。当初の CS放送局(委託放送事業者)は音楽,ニュースなどを中心とした 6社のみだったが,1996年10月に日本初の CSデジタル放送「パーフェクTV!」,1997年12月に「ディレクTV」がプラットフォームとして発足し,多チャンネルで展開した。しかし CSと BSとは周波数も衛星の方角も異なり,さらにそれぞれの CS放送ごとにアンテナチューナを購入して,加入金と受信料を別々に支払わなければならなかったため,CSプラットフォームは 2000年に 1社体制に統合された。2002年に BSとほぼ同じ赤道上空,東経110°の静止軌道上に打ち上げられた CSによる 110度CS放送がサービスを開始すると,同じアンテナ,チューナで BS放送と CS放送を受信できるようになり,利便性が高まった。2009年には BSデジタル放送と 110度CSデジタル放送が制度上「特別衛星放送」(今日の衛星基幹放送)として統合され,2011年には BS/CSハイブリッド衛星の打ち上げが成功した。一方,従来の CSデジタル放送「スカパー!」は,制度上「一般衛星放送」(今日の衛星一般放送)として高精細度テレビ放送(→HDTV)に特化することとなった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

CS放送
しーえすほうそう

民間の通信衛星communications satellite(CS)を使ったテレビ放送。12.5~12.75ギガヘルツの周波数帯を伝送帯域幅27または30メガヘルツで利用する。直径70センチメートル程度のパラボラアンテナとチューナー、デコーダー(暗号化された電波を元に戻す装置)を用意すれば、家庭で受信できる。CSチューナー内蔵のテレビ受信機も発売されている。
 放送は放送事業者から通信衛星業者に委託する形で行われている。1999年(平成11)現在、通信衛星業者の日本サテライトシステムズ社(JSAT)が約280チャンネル、宇宙通信社(SCC)が約150チャンネルで放送している。有料放送のため各局で電波を暗号化するスクランブル方式が異なっていることが普及を阻害する原因ではないかとされている。
 通信衛星を使った放送には、このほかにPCMによるCS音声放送「ミュージックバード」が1992年4月から本放送を開始した。さらに96年10月からCSデジタル放送によるテレビ放送パーフェクTVが放送を開始、97年に入ってからはディレクTVも放送を開始した。98年5月にはパーフェクTVとJスカイBが合併、スカイパーフェクTVとなった。さらに2000年にディレクTVはスカイパーフェクTVに統合された。[岩田倫典]

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