御木徳一(とくはる)(1871-1938)と御木徳近父子の開教した〈ひとのみち〉教団(1924年人道徳光教として創立,31年改称)が,1937年に解散させられたため,46年徳近がPL教団の名称で再建した新宗教。72年〈パーフェクト・リバティー〉,74年〈パーフェクト・リバティー教団〉と改称。PLはパーフェクト・リバティーperfect libertyの頭文字をとったもので,〈人生は芸術である〉〈人の一生は自己表現である〉〈自己は神の表現である〉等21ヵ条の処世訓を説き,世界を人間中心の場から解釈した。そのため〈生活指導教〉といわれるほどに,現実の全面的肯定と欲望の充足をめざし,日常的な処世訓を説いた。大阪府富田林(とんだばやし)市の羽曳野(はびきの)丘陵の聖地を中心に,ゴルフ場や病院を建設し,PL学園をはじめ健康管理センターの経営,雑誌《芸術生活》の刊行を行い,さらに本部にコンピューターを導入するなど最新の科学技術を駆使した多角的な活動を展開し,人生の幸福を追究する。毎年夏には御木徳一の霊にささげる一大花束として,日本一の規模をもつ花火大会を開催する。
執筆者:大濱 徹也
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御木徳一(みきとくはる)が創唱した新宗教の教団。正式名称はパーフェクト・リバティ教団。本部は大阪府富田林市。前身は徳光(とくみつ)教から分派して設立したひとのみち教団。御木は徳光教教祖金田(かなだ)徳光没後の1925年(大正14)御嶽(おんたけ)教徳光大教会を設立。28年(昭和3)には扶桑教に所属して人道徳光教会と改称し,31年に扶桑教ひとのみち教団と改称。37年に不敬罪で起訴され,教団の解散を命令された。御木は裁判途中で死亡し,長男徳近(とくちか)が継いだ。46年に名称をPL教団とし,「人生は芸術である」を根幹とする処世訓21カ条を教義とした。
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