デジタルスチルカメラ用画像ファイルフォーマットの規格。exchangeable image file formatの略称で、イグジフとも読む。日本電子工業振興協会(現、電子情報技術産業協会。略称JEITA)とカメラ映像機器工業会(CIPA)によって、1995年(平成7)に定められたもので、現在は、JEITAによって管理運営されている。画像データのサイズ、画素数、圧縮の種類、シャッタースピード、絞り、カメラのメーカーや機種、色調、撮影日時といった撮影時の情報に加えて、主画像のデータを小さくしたサムネイル画像を記憶することができる。記録する画像本体の形式は、圧縮ファイルはJPEG(ジェーペグ)、非圧縮ファイルはTIFF(ティフ)になる。画像データの交換や再生のための規約を中心とし、Exif2.2(Exif Printともよばれる)以降では高画質なプリント出力を手軽に得られる機能なども加わった。
これらの付加情報を活用することで、データの管理やデータ交換が容易になるため、デジタルカメラやその周辺機器にとどまらず、パソコンソフト、プリンター、スマートフォンをはじめとする情報端末などで採用されるなど、世界的な標準規格となっている。一方で、GPS(全地球測位システム)機能付きのカメラやスマートフォンなどで撮影された画像には位置情報も記録されており、自宅の住所がわかってしまうなど、撮影者の個人情報が特定される可能性もある。そのため、インターネットなどで公開する場合には、Exif情報の削除や編集の必要がある。その他、関連するものとして、Exifファイルを利用するためのファイルシステム規格であるDCF(Design rule for Camera File system)がある。これは、記録メディアと記録機器に関する規格で、デジタルスチルカメラやプリンターなどの機器間で画像を相互に利用できるようにするものである。
[編集部]
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